池田断層通過〔4752〕2016/04/19
2016年4月19日(火)晴れ!
良いお天気。今日は車で高松へ。時間がないので、高速道路。
ここは高知自動車道、法皇トンネル北側の出口。この向こうに川之江東JCTがあります。
まさに、ここ。この出口界隈を東西に、活断層が走っちょります。中央構造線に属する池田断層。
池田断層は、阿波池田から川之江へ向けてまっすぐに走る断層。阿波池田の中心部にも断層は走り、池田高校の所の崖は、断層によってできたものにかありません。
中央構造線は、吉野川、阿波池田、川之江、三島、新居浜、西条、松山と、都市部を通っています。と、申しますか、活断層の部分は岩盤が柔らかく、沈降しやすい。で、谷地となり、河川が流れ、土砂が堆積して平野になりやすいとも言える。平野や盆地になると、都市ができる。
中央構造線が都市部を通っているのではなくて、中央構造線があるので都市が形成されていった、と言えるのかも知れません。
そんなこんなも、全部、ネットで閲覧できる地理院地図の情報。で、地理院地図には、その「情報」の中に、新たに「平成28年熊本県」という項目が立てられ、地図上の、震災関係の様々な情報が見れるようになっちょります。
例えば、震央。例えば、土砂崩壊分布図。それから、地震後の詳細な衛星写真。これらを組み合わせてみると、今回の地震で崩壊したおびただしい場所の、詳細な衛星写真を見ることができる。これによって、外部からでも、少しながらではあっても被災の状況を見れるようにしています。
この情報の中に、「SAR解析結果」という耳慣れない情報がありました。調べてみますれば、干渉SARのこと。衛星などに搭載した特殊なレーダーで、地表面の動きを詳細に捉えた画像が干渉SAR。素人が見ても何のことかよくわかりませんが、解説が付いています。
その解説を読むと、昨日、中央構造線について書いたように、今回も右ずれしていることが確認されちょります。こんなデータも閲覧できるようになっているのは、なかなかすごいと思いました。
大地震。
被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。が、これからが本当に大変になるのかもしれません。新潟県中越地震では、地震で直接亡くなった方よりも、地震後、震災関連死で亡くなった方の人数がずっと多かったと言います。避難所のコミュニティも含め、しっかりと対応していく必要があります。これは高知県人にとって他人事ではなく、近い将来、必ず自分達も対応しなければならないこと。
中央構造線の地震が、南海トラフの大地震に直結する訳ではない。しかし、昨日も書いたように、溜まった歪みが少しだけ解放されて小さな地震になるのか、大きく解放されて巨大地震になるのかは、完全に偶然が左右していることに鑑みれば、中央構造線のズレが、南海トラフの溜まった歪みに影響を与えて、偶発的に巨大地震になる可能性がないとは、言えない。
人類の地震に対する知識は、この辺が、限界。
できること。今ある情報を可能な限り、正確に集め、可能な限り、準備をする。