簡体字と繁体字と尾籠と〔4712〕2016/03/10
2016年3月10日(木)晴れ!
今日は東京出張。業界の寄り合い。なので、朝、一度出勤して一仕事済ませた後、高知市内に戻って車を置き、空港バスで高知空港へ。
写真は、その空港バスの車内から撮影した木屋橋界隈。右手に高知市文化プラザかるぽーとが見えます。
車内の表示は、しばらく前から、このように英語、繁体字の中国語、ハングル、簡体字の中国語でも表記されるようになっちょります。とは言え、高知を訪れる観光客さん、全国的に見れば微々たるもの。いやホント、微々たるもの。まあ、慌てることはない。慌ててインバウンドインバウンド言うたちいけません。じっくり、中身を磨いていくことが肝要であると思います。
小生、大学時代の第二外国語は中国語でした。授業で習うたのは、簡体字。中華人民共和国で使う感じが簡体字なので。最初は戸惑いましたが、慣れると、書くのが速くて便利。習うた中国語の発音は北京語。それが、中華人民共和国の公用語なので。
で、大学3年から4年にかけての春休みに、別の大学に通う、第二外国語が中国語の友人と二人で、台湾へ行きました。今から30数年前の、台湾。面白かったっすよ〜
台湾で使用される文字は繁体字。で、もちろん言葉は福建語に近い言葉で、北京語とは全然違うのでありますが、中華民国政府は、台湾に所在するのは仮の姿で、中国全土が中華民国という建前なので、北京語が「国語」とされちょりまして、公用語は国語、つまり北京語。
なので、我々が習うた北京語が、下手くそなりにも結構通じた、という訳だ。テレビドラマとかは国語、つまり北京語なので、元々の台湾語しか喋らない人たちには解らない。そこで、字幕スーパーが繁体字で表示されちょりました。これはなかなか中国語の勉強になるシステムでした。
難しい会話になると、どうしても筆談になるのでありますが、繁体字は難しかったです。しかし、山中の集落の農家のおっちゃんが、見事な繁体字を書くので、こちらの文字の下手くそさが恥ずかしくなったことを覚えちょります。
あの頃の台湾は、昭和30年代の日本という感じで、都市部はとにかく活気に満ちておりました。自転車やバイクが溢れ、二人乗り三人乗りは当たり前。自転車やバイクの修理屋さんが、どこに行っても、ある。そんな修理屋の一軒に寄って、中古の自転車を安うに譲ってもらい、それで一周してきた30数年前の台湾。
小さな町でも、必ずあるのが屋台。屋台で食事する方法をマスターすれば、どこに行ってもおいしいものを食べることができました。
台中かどっかにあった百貨店。品物は少なく、ショーケースの中はガラガラでしたが、地方からも多くの人々が訪れておりました。で、エスカレーターの前で、うまく乗ることができず、何度もチャレンジしようとしているおばちゃんが居た、30数年前の台湾。
今朝は、バスの中で、何を書くのかを考えもせずに書き始めましたが、書けるもんですね〜、ダラダラと。もう、こんなに書いてしまいました。たいしたもんだ。
ところで。
昨日はホントに尾籠な話を書いてしまいました。申し訳ございません。
で、尾籠という言葉、気になったので調べてみました。尾っぽが籠る。なんか、シモの話を連想するではないか。ところが、全然違う由来やったので驚いた。
ネットの「語源由来」で見てみると、こんなことが書いちゃありました。
「ばかげていること」「愚かなさま」を意味する和語「をこ(痴)」を当て字で「尾籠」とし、さらに音読みした和製漢語。当て字として用いられるようになったのは鎌倉時代以降で、文書で多く「尾籠」と書かれるうちに音読されるようになった。室町時代には「無礼」「無作法」の意味で用いられるようになり、意味が拡大されて、汚い意味が含まれるようになった。
以上、転載。含まれるようになったもなにも、今は「尾籠」な話はシモの話、という意味ですよね。昨日の開放式の黄害の話は、愚かでも無礼でも無作法でもなくて、汚い話でした。朝っぱらから無作法な話で、申し訳ございません。