地方再生〔4180〕2014/09/25
2014年9月25日(木)晴れ!
台風一過。
お日様と青空が戻ってきました。ちょっと、暑うなりそうな気配。
今朝の上岡八幡宮さん境内は、かなり賑やかでした。夏の名残りのツクツクボウシと、秋の虫の競演。朝っぱらからオーシツクツク リンリン ガチャガチャ。雨上がりの緑の中、生命豊かな星に住みゆうことに、心から感謝したことです。
ところで。
昨日の夕刊に、国の地方再生戦略の中の「地方中枢拠点都市構想」について、高知県知事が、「中山間の再生なしに地方創生はなし得ず」と議会答弁した記事が載っちょりました。おう。なかなかエイこと言うぢゃいか、と思うたことです。
地方の、人口20万人以上の都市を中心に重点政策を講じて活性化していく、というプランだけでは、絶対に、日本の国土が成り立たない、という考えやと思います。いや、それは小生の考えか。
そう思う理由は至極簡単。それをやっても、この人口減少社会の中で、問題を先延ばしにするだけにしかならないから。それによって一時的に地方中核都市の衰退は防げるかもしれない。しかし、それはまったくもって根本的解決にはつながらない。やはり、中山間に今一度ヒトが住みたくなるような仕組み。それが実現したとき、初めて、日本は人口減少問題から開放されると信じて疑わないのが小生なのであります。
山や海や川がお金をうむ仕組み。それを、真剣に考えていくのが、これからの国土を成り立たせていく重要なテーマやと思うがですけんどね。どうしても、「都市」というものを中心に考えてしまうのが、霞ヶ関の限界ではないでしょうか。いくら都市が発展しても、まったく、人口問題の解決にはならないことが、なかなかわからんがですね。やはり、社会学。頭の良いヒトが、中山間に住みながら、これからの社会の仕組みを考える必要があるのではないでしょうか。
ここは今朝の土佐神社さん。なんか、昨日から、どうしてもお参りしとうなってマイマイして、今朝、行ってきました。山裾にはまだ靄や霧がたちこめ、その向こうから昇る朝日。
手前は、大国主神様。摂社。その向こうに霞んで見えるのが土佐神社本殿。入り蜻蛉造りの荘厳な社殿が、美しい朝。
土佐神社は土佐一宮。
神社の政策で言えば、伊勢神宮の力を強大に保ちながら、地方の土佐神社のような一ノ宮に資源を投じて活性化させる。中山間の小さな、しかし由緒あるお宮さんは、この土佐神社の境内に遷座してもろうて、摂社か末社にし、とにかくここだけでも栄えるようにする。
結局の所、いくら摂社末社が増えたところで、ここ、土佐神社をお参りするヒトが増える訳ではない。いつのまにか吸収され、存在が希薄になり、忘れられて行く。そして、一時的には参拝客が増えた土佐神社も、いつしか人口減少とともに静かになっていく。
そんな風景を、妄想してしまいました。
地方の再生は、地方に住みながら考えましょう。