続く雨、クマゼミの生態〔4129〕2014/08/05
2014年8月5日(火)ちょっとだけ青空も
今、午前6時20分。黒い雲の向こうに白い雲、そしてその向こうに、少しだけ青空。なんか、青空を見るのは久し振りのような気がします。ホントによう降ります。さっきも、南国市、結構ガイに降りました。昨夜の時点で高知市でも降り始めから800mmを超えました。夜もかなり降りよりましたし、今朝も降ったので、更に降水量は増えちゅうでしょう。1年間の降水量の三分の一を超えちょります。この、多雨の高知の年間1/3は、なかなかのもの。まだ降るとの予報もありますし、南からは台風も迫ってきゆうという、まあ、どうなっちょらあ!という感じの天気が続きます。
高知自動車道も、南国インターから川之江東ジャンクションまでの通行止めは解除になりません。こんなに長い期間通行止めになるのは、開通以来、初めてのことやと思います。
で、迂回路になる国道32号線。こちらもいかんですね〜。徳島との県境を挟んで通行止め。今日も配送コースは寒風山ルートを採用するしかありません。大変な日々が続きます。
JRも止まっちゅうので、公共交通機関で高知へやって来るには飛行機しかない。しかし、飛行機しかないので、飛行機は満席。なかなかチケットが取れない。まあ、しばらくは陸の孤島を満喫せんといかんのでありましょうか。
農業被害も心配。稲刈りが間近の田んぼが、今、高知の平野にたくさん広がっております。この状態では稲刈り、できんでしょう。もうちょっと晴れて乾かんと。しかし雨は断続的に降り続き、なかなか乾く暇もありそうにありません。カラリと晴れてもらいたいですね、ホントに。
さて。ここは今朝、夜明け前の野市、上岡八幡宮さん。夜明け前の、静かな静かな鎮守の森。夜明けとともに、クマゼミがワシャワシャ始めるのでありましょうが、まだ静か。
しかしセミも大変ですよね。
ご承知の通り、セミは何年も何年も土の中で幼虫として暮らし、やっと地上に出てきて1〜2週間、長くても1ヶ月で天寿を全うします。地上に出てくるのは、子孫を残すため。
で、繁殖行動として、鳴きます。オスが鳴いて、メスの気を惹き、後尾して子孫を残す。それが、彼ら彼女らに刷り込まれちゅうDNA。
面白いのは、雨がガイに降りよりますと、セミは鳴かない。羽根をこすり合わせてあの音を出しゆうので、雨が降りよったら濡れてうまいこといかんがでしょうか。それとも雨が降りよったらうまいこと交尾できんので、鳴かないのか。
そんな訳で、ここ数日、セミは苦労したと思います。せっかく繁殖しようと思うて地上に出てきたのに、ガイな雨ばかり。どうなっちょらあ!てな感じやったと思われます。なので、昨日の夕方雨が上がったら、もう、夕方5時半やというのにクマゼミの大合唱が通りかかった公園から聞こえてきました。
普通、クマゼミは、お昼までしか鳴きません。午後は休憩。しかし昨日の夕方は思い切り鳴いておりました。そうですね。大雨が続いたので、繁殖の機会がなく、仕方ないので掟を破って夕方鳴くことにしたのでしょう。
もし、ずうっと雨が降り続いたらどうするのでしょう。繁殖できずに天寿を全うしてしまうのでしょうか。そうすると、何年後かに、セミが異常に少ない年がやってくる、ということにもなります。
しかし、セミの生態、そんなにちゃんとわかっちゅう訳ではないにかありません。こんなにワシャワシャワシャワシャワシャワシャ鳴きゆうのに。もちろんセミによって生態は様々で、素数セミの仮説なども興味深いところ。
クマゼミは、最近の研究では2〜5年が幼虫、と言われちょりますが、定かではない。大体からして、我々が子供の頃は、セミは7年間幼虫で過ごす、と習いました。アブラゼミは、今では2〜4年などと言われちょります。素数ぢゃないぢゃいか!
では、種類によって、幼虫の年数は決まるっちゅうのでしょうか。その辺もハッキリしませんね。たぶん、同じ場所で同じ時期に産みつけられた卵から出て来た幼虫は、同じ年数幼虫で過ごし、同じ年に地上に出てきて成虫になるような気がします。そんな気がします。
うなぎの生態がわからないのは、遠い遠い海の彼方で産卵したりするき理解できますが、これほど身近なセミの生態が妙にアヤフヤなのは合点がいかんですね〜。これが大自然の不思議なのでありましょう。
今、朝の6時40分。先ほどまで静かやったのに、今、突然始まりました。会社の、小生の部屋の外。ワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャ。
この3日くらい、ろくに繁殖活動ができんかったと思いますき、その分も含めて頑張ってもらいたいところです。