霧の笹ヶ峰隧道〔4068〕2014/06/05
2014年6月5日(木)雨のち晴れのち雨
梅雨。高知でも、特に西の方はよう降ったにかありません。高知市内や会社のある南国市はメッソなことなかったですが、県西部は冠水したりの被害が出ちょります。梅雨の雨は、農作物や自然にとって必要ですけんど、大雨にはならん程度がエイですね。神様、頼みます。
さて。で、お昼過ぎになると、お日様が出てきました。どうなっちゅうがやろう。また、夜には雨になるにかありません。そんな高知を出て、午後から香川。香川も、高知より少し遅れて空が明るうなってきよりました。
で、帰りは、愛媛を経由してここを通ってきました。県道5号線。立川越え。かつての土佐北街道。土佐から伊予へと抜ける街道は、参勤交代でも使われたメインルート。
その後、吉野川沿いの国道33号線が高知から瀬戸内へのメインルートになり、そして今はまたまた立川越えの高知自動車道へと移りました。その高速道路、県境の笹ヶ峰トンネルのとっと上を通る、県道5号線。高知県側は、高知県の県道5号線で、愛媛県側も、愛媛県の県道5号線。うまいことやっちょります。県境を跨ぐ主要県道は、こんな番号の振り方をするがでしょうか。
大雨の後の立川越え。県境の笹ヶ峰隧道界隈は、通る車もなく、静かな風情。霧が立ちこめマイナスイオンたっぷり。この道、好きです。
昨日、春野の六條八幡宮さんの紫陽花をご紹介しましたが、実は、ここの北側、愛媛県新宮村には、ものすごい紫陽花の名所があるがをご存知でしょうか。新宮あじさいの里。以前、2010年6月13日のにっこりでご紹介したことがあります。地元の皆さんが手入れしてつくりあげた広大なあじさいの里。山の斜面を利用し、ものすごいことになっちょります。その6月13日でも、まだ、満開には早かったので、見頃は中旬以降でしょうか。
春野、六條八幡宮さんの紫陽花の見頃はこの週末くらいと思われ、新宮あじさいの里の見頃は来週か再来週になると思われます。高速道路、新宮インターからも行けますきに、行った事ない方は、ぜひ。
小生としては、大杉から県道5号線を通って行くことをお薦めします。狭い山道を運転するがが好きな方には。
ともあれ、マイナスイオンが満ちあふれる山の道。
都の人々のみならず、瀬戸内に暮らす人々にとっても、土佐は、こんな風景の果てにある国。この風景を越えた先に、街があり、文化があるということが想像できたでしょうか。
今でも、ちょっと変わった文化が育まれ、独特の価値観をもつ文明が存在しちゅうのも、無理はありません。
この大自然、厳しい自然条件がつくりあげてきた土佐という「文化」「文明」を、大切にしていかんといかん、と、この素晴らしい山に誓いました。
ここは県境の笹ヶ峰隧道。日暮れ近い時刻。樹々に囲まれた県道は薄暗く、霧が立ちこめた隧道入口には、ナニかが居りそうな気配。ちょっと、怖い雰囲気。
隧道を覗き込んでも、向こう側の出口は見えません。真っ暗。誰も通らない山の上の、霧が立ちこめる隧道。こんな隧道の中で、パンクでもして車が停まってしもうたらどうしたらよかろう、などと想像してしまう、幽玄な隧道は、暑さを忘れさせてくれます。