春野、六條八幡宮さんの紫陽花は種類が豊富〔4067〕2014/06/04
2014年6月4日(水)雨
いよいよ梅雨入り。ちょっと遅かった気もしますが、日本の四季にとって重要な梅雨は、キチンと存在してくれんと困ります。ので、やっと、梅雨入り、という感じでしょうか。
あまり長い梅雨は困りますが、例年の通りの梅雨は必要。おだやかな梅雨であって欲しいと願います。
で、梅雨と言えば紫陽花。
こないだも、野市、上岡八幡宮さんの紫陽花をちょっとご紹介しましたが、高知県下で有名なのは春野のあじさい街道、野市父養寺のあじさい街道、四万十市安並の水車のところ、などなど。全部、野中兼山さんが開削した水路脇。
しかし、最近一番のお薦めはここでしょうか。春野、六條八幡宮さん。
神社の境内ですき、野中兼山さんとは直接関係なさそうですが、そこは春野。神社の前にも水路。春野を縦横に潤す水路を計画し、八田堰から通したのは、やはり野中兼山さんですきんね〜。
この六條八幡宮さんの紫陽花の特徴。それは、こじゃんと種類が豊富でキレイ、ということ。あじさい街道は、その長さが圧倒的迫力で見応えがある訳ですが、ここの紫陽花はホントに種類が豊富。
それぞれの株は、有志の皆さんがご奉納されたもの。もちろん地元の皆さんが揃えたものも。
この神社のネキにお住まいのおじさんが中心になって、日夜、お世話をされゆうそうです。その手入れの見事さにも圧倒されます。
紫陽花の花の種類には、まったくもって疎いのでありますが、花の前に立てられちゅう札を読んでみますれば。
「墨田の花火」「マリンブルー」「未来」「紅手まり」「エンドレスサマー」「ロイヤルホワイト」「うずあじさい」「ミセスクミコ」「紅甘茶」「剣の舞」「大甘茶」などなど。
この写真の手前のは、大甘茶でしょうか。違うちょったらゴメンナサイ。その向こうのは、墨田の花火でしょう。丸い形になった、青や紫の一般的なのもありますが、それよりも珍しい改良品種のものが多いにかありません。
この参道を突き当たると拝殿。その右手に境内の広い庭があり、そこでは、紫陽花の即売もやりよります。
春野は、現在は高知市ですが、元々は吾川郡。
その昔。源平合戦で源氏が平家を打ち破った最後の戦いが壇ノ浦合戦で、寿永四年。1185年。で、源氏と天下となる訳ですが、元号は文治と改元され、その年に、源頼朝が吾川郡を京の六條若宮に寄進しちゅうがです。平家の勢力が強かった土佐でも、はやくも源氏は政権基盤を確率しよったがにかありません。その、京の六條若宮は、六條左女牛八幡宮さんのこと。で、1402年になり、この地へ勧請、六條八幡宮さんができた、という縁起。源家ゆかりの八幡さま。
紫陽花、こないだも書きましたが、その原種は日本自生のガクアジサイながやそうですね。で、ヨーロッパなどで分種改良が行われ、今の隆盛を見せちゅうそうです。しかし日本も、観賞用の花の品種改良については世界に冠たるこだわりがある国。なので、色々と楽しい花が生まれてきちょりますよね。
最近、まん丸いがよりも、色んな咲き方をする個性的ながが好まれるようになってきたにかありません。
上に書いた「ミセスクミコ」という品種の花の前の札には「花びらにフリルがあります」と書かれちゃありました。
それはともかく、この紫陽花、一番の見頃はこの週末頃かも知れません。地元の有志の皆さんの献身的お世話による、素晴らしい紫陽花で満ちあふれた神社境内。一見の価値はあります。お世話されゆう皆さんへの深い深い感謝を捧げつつ、楽しみましょう!