三宝山より、石鎚山系を望む〔3975〕2014/03/04
2014年3月4日(火)快晴
よく晴れました。このところ気温が高い朝が続いたので、今朝はちくと冷やかったです。今年は、氷点下になることが少ないような気がしますね。
こないだうちからの暖かさで、山の雪も、だいぶ融けたにかありません。とは言え、四国山地の主脈のてっぺんは、まだまだ白い雪を冠っちょります。
ここは三宝山のてっぺん。あの、西洋風のお城みたいなオブジェの横から、西北西の方向をズームで撮影してみました。
三宝山のてっぺんは、車道の方はゲートが閉まって入れんなっちょりますが、山道を登ると、行けます。とにかく眺望絶佳。以前、三宝山スカイパークという遊園地やスカイレストというレストラン、そして西洋のお城みたいなオブジェ。あれは、何故か、「四万十の風」という四万十川の文化とかを紹介する施設になっちょりました。最後の清流と言われて四万十川がブームになった頃に、そうなったがでしょう。いくら四万十川ブームと言うたち、野市の三宝山頂上に四万十の風も無いと思いますけんどね。ブームにおだったらいけません。
さて。
三宝山てっぺんからは、太平洋や高知平野やもちろん、四国山地の遥か彼方まで見張らせます。写真の、とっと向こうの雪を冠った山は、石鎚山系でしょうか。方角から言えばそう。2000m近い高い峰が聳える四国山地主脈。まだ、3月いっぱいは雪が残るでしょう。
このところせわしいので、なかなか走りもできんし山にも行けちょりません。なんとか、山にまだ雪があるうちに、主脈を攻めてみたいとマイマイしゆうところです。
四国山地は険しく広い。ので、高知平野に住む人々は、そこから主脈、つまり、県境界隈まで見通せることを、めっそ知りません。山の奥の奥の、ずっと遠い世界やと思うちょります。つまり、地図を、現実の地形としてイメージしてないのでありますね。
しかし、こうやって見てみてもわかるように、現実の地形は、そこにあります。県境の、2000m近い主脈は、見える訳です。地図を、現実の地形としてイメージし、鳥瞰する気分になると、そこには違う世界が見えてくるがですね。
ああ、山へ行きたい。
それはともかく三宝山。この眺望絶佳の頂上を、なんとかうまく活用できんか、という検討が始まったと、こないだの新聞に書いちょりました。そう。今のままではあまりにももったいない。
しかし、管理者の方でしょうか、スカイパーク跡地から浅間神社さんの方へ上がっていく道など、草も刈ってキレイにしてくれちょります。スカイレストやスカイパーク跡地も、雑草が生えてはおりますが、そのまま。これは、なにかできそうですね〜。
まずは、この凄まじいほどの眺望を活かすこと。もう一つは、2億年前とも言われる古い地層や、石灰岩の露出。これはなかなか勉強になる地層。そして、ここが昔からの信仰の山であったということも重要。金剛童子と呼ばれる大きなお寺があった金剛山。それが三宝山。
できるならば、その歴史、自然、文化、そして眺望をキチンと活かしたものをつくりたい。おっこうなものにはようばんので。ブームを狙わず、じっくりまったり何度でも来たくなるようなスペース。四万十川でも仁淀川でもない、物部川の東に聳える太古の歴史を刻んできた三宝山。うつくしいスカイラインが龍河洞まで繋がっちゅうがも素晴らしい。
じっくりまったり、何度でも来たくなるような素敵なスペース。