高知は、もう、春です〔3610〕2013/03/04
2013年3月4日(月)晴れ!
北海道では大雪。かなりの被害も出ちゅうようです。同じ日本でも、こんなに違うがですね。昨日は穏やかな高知でした。もう春。土佐のおきゃくも始まって、昨日も昼間っから赤い顔をおんちゃんおばちゃんにいちゃんねえちゃん。高知に住むことの幸せです。
今朝、一仕事終えて、車でちょっと会社の外に出ました。すると、こんな軽トラが。どうやら苗床を運びゆうにかありません。そうか。もう3月か。苗床の準備が始まっちゅうがか。
高知では、3月中旬には極早稲の田植えが始まります。こんな車を見かけると、高知はもう春であることが実感できます。いやホント。
過去のにっこりひまわりで、田植えの状況を確認してみました。
2010年は、3月23日に、住吉野で、田植えの済んだ田んぼをご紹介。あの界隈、結構田植えも早いです。同じ地点で、昨年は、3月21日に田植えが済んじょりましたので、毎年その頃ながでしょう。
あと、ひまわり太郎の自転車通勤路で早いのは五台山から介良にかけて。二期作発祥の地に近いだけあって、今でも早い早い。
間もなく、どの田んぼでも、水を張って代掻きが始まります。一年で一番水を使う時期でしょうか。水利権の問題等があって、昔から水争いが起きたがも、田植えの時期。
今、五台山から介良にかけての田んぼでも、水は、地下水をポンプアップしゆうにかありません。昔は、川水を、なんとかして引いて来る灌漑施設を皆でつくり、一緒に管理し、利用してきました。その為に水争いも絶えんかった訳ですが、今は、そんなややこしいことをせずにポンプアップする田が増えちゅうと、高知商業高校の先生にして家が農家の友人に聞きました。
水争いや、ややこしい水路管理から開放されるがはエイがですが、かなり弊害がでてきゆうとも聞きました。つまりですね、地下水というのも有限の資源な訳で、組み上げすぎることによって、地盤が沈下したり水に塩分が混じってきたりする、とのことです。で、より深く、より深くと掘り下げて、もう、どうしようもない状況になってしまう。自然の摂理に無理矢理抵抗しちゅう状態ながでしょうか。
野中兼山さんが、鬼と言われながらも苦労に苦労を重ね、圧倒的な労働を庶民に課しながら構築した土佐の灌漑施設。それは、その苦労に見合うだけの稔りを、土佐にもたらしてくれたがはご承知の通り。
最近ご紹介した、甫喜ヶ峰疎水なども、すさまじい発想と土木工事で、吉野川水系穴内川から新改川に水を流すという離れ業。最初にその発想をしたがが、藩政期初期の野中兼山やったと言いますき、すごい。それだけ、水を確保するのは重要であった訳ですね。
これから、日本の国土を守り、食料を守り、豊かな自然と共存していくためには、今一度、手間もかかるし人間関係の調整も必要な、そんなややこしいことをやっていく勇気と努力が要るがかも知れません。安易に走ったり目先のことだけ考えると、しっぺ返しを食う、ということですな。
と、まあ、この軽トラを見かけただけで、朝っぱらからいらん妄想を暴走させてしまいました。
高知は、もう、春です。