銚子電鉄犬吠駅の朝〔3523〕2012/12/07
2012年12月7日(金)晴れ!
昨日、朝の飛行機で羽田に飛び、電車を乗り継いでやって来たのは千葉県の銚子。業界の寄り合い。初めて来ました、銚子。
なんでも、江戸時代は、関東の三大都市のひとつやったという銚子。江戸と水戸と銚子。現在銚子に住む方々にも想像もつかない事実。今の銚子市の人口は7万人を切り、千葉県でも、人口減少率は最悪ながやそうですね。たしかに街の中心部にはシャッターが目立ちます。しかし、銚子漁港は日本随一の水揚げを誇る港で、また、観光の見所は満載。
昨日、「地球の丸く見える丘展望館」というところに行っちょりましたが、まこと、ほぼ360度、海が見える絶景。屏風ヶ浦は、ホントに屏風ながですね。初めてみたので、ちょっとビックリしました。
利根川の河口部、鹿島灘にでる辺りには「千人塚」というところがあり、昔、強風で夥しい漁民が遭難、亡くなったことを伝えます。昨日は風が強かったので、海から海岸に押し寄せる波の連続は、たしかに海の難所であることを窺わせますね。かなりの迫力。手漕ぎの船では、ちょっと困難。
さて、銚子と言えば銚子電鉄。大正2年に銚子と犬吠の間で「銚子遊覧鉄道」として開業したものの、大正6年には廃止、解散。関係者によって、また、大正12年に再開された電車。経営は、1990年、京成電鉄系から独立系に移行するも、1998年にチャガマりました。
その後、千葉県や銚子市の支援をうけながら営業、その努力の中に、社員の発案で作り始めた「ぬれ煎餅」があるのは有名。波瀾万丈の銚子電鉄。
銚子は、ヤマサとヒゲタの醤油屋さんがある、醤油の町。その醤油を利用した煎餅は元々名物で、特徴のあるぬれ煎餅を製造販売して、収益に当てようという試み。これは、「電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです」の切実にして秀逸なキャッチコピーとともに話題になって、売れに売れた、というお話。今日は買うて帰りよります。
ここは早朝の銚子電鉄犬吠駅。左手の壁面に「いぬぼう」という文字が見えます。犬吠駅5:13発の始発電車。実は、今日は、午前中に会社までイヌらんといかんので、こんな早い電車に乗りゆうのであります。今、銚子で乗り換えた総武線の電車の中で、このにっこりを書きよります。
この写真の電車、犬吠で乗った際には乗客は3名。銚子近くなると、数名の方が乗ってきました。職員の方も素朴にして親切。千葉県らしい風情があって、好ましゅうございました。この犬吠駅に電車が到着すると、運転手さんが急いでホームに降り、駅舎に走って駅舎の入り口の鍵を開けてまわって、再び電車の運転席へ。その合間に、この写真を撮りました。いい電車です。銚子電鉄。