幸せな街〔3512〕2012/11/26
2012年11月26日(月)小雨
小雨が降る朝。
ここは、鏡川。雑喉場橋と潮江橋の間の北岸から東の方向を撮影しました。川面が白く見えるのは、雨が落ちてきゆうきです。
川鵜が飛び立ち、時折、鯔が跳ねる川面。
向こうに見えるのは雑喉場橋。その向こうのアーチが水道橋で、とっと向こうのアーチが鏡川大橋。その向こうが浦戸湾になります。
右手の、某施設からのサーチライトは、大昔からありますね。
ちょっと前の高知新聞に、浦戸湾に浮かんじょった美しい島、狭島が、昭和30年代に爆破され、なくなってしもうた記事が載っちょりました。仁井田など、浦戸湾岸がどんどんと埋め立てられていきよった時代。美しかった風景がなくなっていくことよりも、経済発展で豊かになることが夢想された時代。
台風10号の高潮などで、埋め立てが被害を拡大したという報告がなされ、西岸が埋め立てられずに残ったのは、今となってみれば実に幸いでした。
狭島は、大きな船が航行するのにマギるので撤去。しかしその後、海運は減少し、大阪などと結ばれちょった大型フェリーも姿を消し、浦戸湾は静かな湾に。何のために狭島を撤去したのか。今となってはどうしようもない。
と、まあ、都市計画は、その時の経済情勢だけではまったく判断できない難しさがあります。で、韓国では、ソウル、清渓川を埋め立ててつくった高架道路を撤去し、また、美しい清渓川に戻す事業が行われたりしゆう訳です。
さて。
将来のことはなかなか見通しがきかない現代。しかし、ほぼ、確定しちゅうのが、今後20〜30年間の人口動態。これはもう、大戦争でも起きん限り、生まれた人間は育っていくし、途中から生まれる人間は居ないし、で、ほとんど確定しちゅう訳です。ですきに、交通量がこれからどうなるか、とかは、かなりの精度で予測できます。現在の高知市内、そりゃあ朝晩は渋滞しますけんど、都会に比べたら屁みたいなもん。そしてこれからは人口が劇的に減少していく。
そんな街に、何が必要で、何が必要でないか。なによりも、皆が、どんな街に住みたいか、が、重要な問題になる時代。
地方の行政にも、産業関連部局があるように、環境や景観、住民の幸福を考える部局が必要かも知れませんね。