笹ヶ峰隧道とDDDD症候群〔3425〕2012/08/31
2012年8月31日(金)晴れ
今、香川の丸亀に来ちょります。朝、車で高知を出てきました。今から汽車に乗って岡山。
岡山に用事がありまして、今朝1番の南風に乗るつもりでした。が、会社に着いて、まだ5時になっておらず、突如思い立って車で丸亀まで来ました。しかも新宮インターまで下道。国道33号線を大杉まで走り、そっから立川(たじかわ)方面に向かう県道。つまり、現在の高知自動車道の下、立川川沿いに上っていく道。早く出れば、そのルートを通っても余裕で仕事に間に合うことに気付いたのでありました。
立川は、藩政期、参勤交代にも利用された街道の、土佐側最後の番所があったところ。今でも、その番所院の建物が残り、往時を偲ばせてくれます。その立川番所院までは、結構道路も整備されてびゅんびゅん行けます。そこを過ぎると、高速道路の笹ヶ峰トンネル入り口のしゅっと横を抜け、そして峠へとどんどん上って行く、せんばい道。樹々も立ちこめて、早朝ですと、車のライトを点けんと危ないくらい暗い道。高速道路ができてから、めったに車も通らない静かな道。
昨夜までの雨で湿った空気がたちこめ、標高が高くなるに従い、霧も濃くなってきます。前回ここを通った際には、大きな猿に遭遇しましたが、今日は居ませんでした。
写真は、高速道路の笹ヶ峰トンネルのはるか上にある笹ヶ峰隧道。高知県側の入り口。トンネルの中は真っ暗で、ちくと恐い。何か出て来そうな気配ではあります。
しかしあれですね、こうやって、思い立って突如実行する、という習性は、どうなんでしょうか。いや、自分のことなんですが。
こないだ、ある会合で、講師の先生をお招きしてリタイアメントシティについて勉強しました。高知を、日本の、リタイアされた高齢者がやってきて地元のヒトや街と融合しながら住む街にしたい、という、かなり興味深いお話。高知は、実に、日本でも最適の場所ではないか。こうれからは企業誘致ではなく、ヒトの誘致である。それなら高知は先駆けとなれる、ということでした。
その講演の中で、PDCAサイクルの話がでました。もちろん、plan-do-check-actのことで、計画→実行→評価→改善、ということを繰り返すことで、ものごとを進めていく手法。これでやらんといかん、という話。そして、日本では、PDPD症候群というにがある、という話題になりました。つまり、評価や改善をしないまま、次のプランに進んでしまうことが、非常に多い、ということ。そうすると、良い方向に進まず、頓挫したものがたくさん出来上がってしまうだけ。それがPDPD症候群。
それからPPPP症候群というのもあるそうです。
とにかく計画を練りまくる訳ですが、誰も実行しないので、机上の計画だけが山の様にできてしまう症候群。ありますね、これ。
講演の後の懇親会も済み、二次会になって、講師の先生と、高知ではいったいどうなのか、という話になりました。そして、県民性としてDDDD症候群かも知れんね、と、エラい盛り上がってしもうたのであります。
深く考えず、とにかく動いてしまう。やってしまう。しでかしてしまう。後始末はせんづくとに、また、次のことを突如やりだす。
う〜ん、DDDD症候群。
今朝、この真っ暗なトンネルを抜けながら、自分のDDDD症候群を自覚してしまいました。そうやったのか。やっぱし私は高知県人。後先考えずにやってしまう高知県人。
これからは、もうちょっとキチンとプランをたて、やったことは評価し、改善していく努力をします。しますつもりです。
ただ、講師の先生も、PPPP症候群よりはDDDD症候群の方に、はるかに好意的ではありましたが。
そんなことを言いゆうき、また、深い反省もせずにDDDDDD・・・