南国橋の場所〔3402〕2012/08/08
2012年8月8日(水)夏空
ヒトの記憶とはあやふやなもの。子供の頃、市営プールへ行ったりこどもの国へ行ったりするがにしょっちゅう渡りよったのが南国橋。現在の天神大橋と柳原橋の間に架かっちょった、南国橋。その架かっちょった位置が、どの辺りになるのか、このにっこりひまわりでも何度か考証してきました。
しかし。
どうやら、今迄、この辺りやったろうと思うちょった場所は、実際の場所よりだいぶ東にズレちょったにかありません。南岸から山内神社を撮影した写真を見る機会がありまして、それを見てみると、南国橋は、山内神社の玉垣が始まっちゅう所のちょっと西に架かっちゅうではありませんか。
三翠園さんの西の道路を南へ、鏡川に突き当たります。思うちょったのは、そっからちょっと西の界隈。しかし、ホントはだいぶ西でした。その、橋があったと思われる所で撮影をしたのがこの写真。この、ひまわり太郎が立っちゅう辺りが南国橋北詰。
南国橋は、昭和12年に初代が架けられました。土讃線全通記念「南国土佐大博覧会」が、現在の龍馬スタジアムのところで開催され、そこへ渡るべく架けられた朱塗りの立派な橋やったといわれます。ひまわり太郎が子供の頃渡りよったのは、昭和28年に架けられた、欄干がひっくい南国橋。子供は、危ないことに、その欄干の上を歩いたりして遊びよりました。
橋を渡って右へいくと、こどもの国の入り口。当時の高知の子供にとってのディズニーランド、こどもの国。そのこどもの国の遊具に、鏡川を渡って帰ってくるロープウェイがありました。この、南国橋のもうちょっと上流になります。何度か書きましたが、その他のアトラクションは、飛行機が高い所でぐるぐる廻るやつ、ぶら下がった椅子がぐるぐる廻るやつ、プラネタリウムもどき、そして一番人気のジェットコースター。
こどもの国入り口から更に西へいくと、水がこじゃんと冷たい市営プール。あそこにあった50mプールは、こないだご紹介した、高知県唯一のオリンピック金メダリスト、北村久寿雄さんの優勝を記念して昭和11年につくられたもの。結局、そのプールを泳いだ金メダリストは輩出できんかった訳ですが。
今、気付きました。そうか。公認50mプールができ、その翌年、南国橋が架けられた訳だ。なるほど。今の柳原橋はもちろんなく、そのちょっと上流に、日本で最初の沈下橋が架けられのは昭和2年。できたばっかしのプールへ行くには、天神橋か沈下橋を渡らんといかんかった訳ですな。
川の向こう、龍馬スタジアムの向こうが筆山。ひつざん。昔は潮江山とか真如寺山とか呼ばれよりましたが、筆山と呼ばれるようになりました。理由は、この風景。潮江川と呼ばれた川が、鏡川と呼ばれるようになった理由もこの風景。
そしてここに、昭和12年から昭和54年まで、南国橋がありました。
対岸には、明日開催の花火大会の仕掛け花火。夏の鏡川。