上岡八幡宮さんで工事が始まっちょりました〔3326〕2012/05/24
2012年5月24日(木)晴れ!
突然、その工事は始まっちょりました。
昨日の朝お参りに来た際には、何の変わったところもなかった、いつもの野市、上岡八幡宮さん。それが、今朝行ってみますとご覧の通り。ちくとビックリしましたね、こりゃ。
拝殿前の灯籠や、その敷地を取り囲む玉垣がすっかり取り払われ、拝殿横の石段とかにひとつづつ並べられちょりました。そして、その敷地を支える石垣に、ご覧のように白いペンキで番号が振られちょります。なるほど。
こりゃあ、石垣の補修工事かも知れません。
この左手の石段は、表面がまっすぐになってない、手作り感満載の直方体の石を並べたもの。刻まれちゅう文字を読み取ると文化14年。つまり1817年。今から195年前にご寄進されちょります。すると、右手の石垣は、いつ頃築かれたものでしょう。想像もつきませんが、角が丸い石ですき、物部川の河原石を利用して構築されたものらしいと想像できる石垣。
この八幡様、わりと最近、本殿の改修工事が行われました。で、この石段横の手すりも最近。境内にある「上岡八幡宮修復資金特別神納者芳名」と刻まれた大きな石板を読むと、昭和58年に、大きな改修工事が実施されたこともわかります。地域の尊崇が篤いということが、よくわかります。ビッシリ、ちょっとづつ手直しが行われゆうお宮さん。石垣の補修は、地震対策かも知れません。
今年の元旦、ここに初詣した際、拝殿の中で、氏子さんたちが車座になって新年の集いをやりよりました。その時、聞くとはなしに耳に入った話題は、地震対策のことのようでした。この上岡山の高さがこっれっぱあで、ここへ逃げるがに問題はないか、てな感じの内容やったと思います。想像ですが。
その際、この山、上岡山、命山へ避難するにしても、石垣とかが崩れたら危ないので、キチンと補強しちょかんといかん、ということになったがかも知れません。妄想ですが。
いずれにしても、氏子さんの厚志によって工事は為される訳で、石垣工事ともなると結構費用もかかるでしょうきに、この八幡様の地域における存在の大きさがよくわかるのであります。
神社は地域の紐帯。特に、ここのように命山であったりしますと、その有り難さははかり知れんものがあります。現在の空港滑走路のところにあった命山にも、ここと同じように八幡様がありました。久枝の皆さんの結びつきの中心であり、津波や洪水から守ってくれる命山の八幡様。
もし、今一度命山を構築することができたら、三島神社に合祀されちゅう八幡様にも今一度山の中に遷座していただきたいと思いました。