命山の体積と重さ〔3291〕2012/04/19
2012年4月19日(木)曇っちょります
ここは五台山の北麓。五台山を貫通する五台山トンネルの東隣に、今、もうひとつトンネルが抜けようとしよります。そのトンネルの北出口の工事現場。「ほりゆうぜよ」の文字が嬉しゅうなります。これを南に抜けると、道路は左にカーブして、高知東自動車道となっていくのであります。随分前になりますが、2005年10月16日のにっこりで、その、道路ができるであろうカーブの土地をご紹介しちょります。
ところで、トンネルを掘ると、大量の土が出て来ます。その土は、どのように処理するがでしょうか。たぶん、普通に考えれば、道路の部分の盛土に利用されたりするがでしょう。どれっぱあの量の土砂が排出され、利用されゆうか気になります。
そんなことを考えよったら、こないだから話しよります「命山」は。いったい、どれっぱあの体積になるがか、ということが気になりました。そこで、ちょっと計算してみましょう。文系ひまわり太郎のナンチャッテ試算。
まず、こないだも書きましたように、直径100mの土地の上に、標高30mの山をつくったとします。山の形は無視して、取り敢えず円錐の体積を計算してみます。たしか、円錐の体積は、底面積×高さ÷3やったと記憶しますきに、50×50×3.14×30÷3で、78,500立方メートル。山は、円錐よりも膨らんだ形ですきに、おおざっぱに1.5をかけると、117,750立方メートル。かなりの体積ですな。で、調べてみますと、砂の比重は1.9で、土はもうちょっと重いので、その体積の山の重さは、それにエイヤアで2.6をかけると、306,150トン。概ね、30万トン。
さて、30万トン、11万7千立方メートルというとどれっぱあのものか。
かの、大仙陵古墳、通称仁徳天皇陵や、誉田御廟山古墳、通称応神天皇陵は、140万立方メートルあると計算されちゅうそうです。それに比べると、十分の一以下。それっぱあのモンか、と思うてしまいますが、実はかなり凄まじい量ではあります。
今回の大震災で発生した震災がれきは、宮城県で1569万トン、岩手県で475万トン、福島県で208万トン。と、すれば、命山ひとつに必要とされる土砂の量は、かなり大量であることがわかります。
絶対安全と確認された震災がれきであれば、命山に活用できるかも知れんですね。それができれば、震災の負の遺産が防災に役立つ、というこのになる訳ですが、ことは放射能ですき、惜しいことですが、なかなか難しい問題を孕んじょります。