命山の大きさ〔3279〕2012/04/07
2012年4月7日(土)曇っちょります
しかし冷やいですな、4月というのに。山はひょっとしたら雪かも知れん、それっぱあの冷やさ。この気温でお花見はちくとキツいでしょう。
さて、昨日、上岡八幡宮の山と「命山」について書きました。で、上岡山の標高を、国土地理院の地図で確認してみましたら、33.9mという表示。そう。上岡山は、30mをちょっと超える山でした。
その山を、物部川の対岸から撮影したががこの写真。右端に民家が見えよりますので、山の大きさを想像できると思います。
Googleの航空写真で、この山の大きさを見てみました。直径約100m。30m級の山は、直径100mくらいある、ということがわかりました。
さて、ずうっと書き続けてきゆう「命山」。現実的にどうなんでしょうか。以前に何度も書きましたが、現在の空港の滑走路付近に存在した室岡山は、「命山」でした。図書館で、明治40年大日本帝国陸地測量部発行の地形図を見てみますと、その場所に、はっきり「命山」と書かれちょります。標高も書かれちょって28.2m。以前調べた本には29.6mと書かれちょりましたが、それっぱあの誤差はあるでしょう。
ちなみに、その明治40年の地形図では、上岡山は34.4mでした。
現実問題、山を人工的につくることができるかどうか。それは、可能。何故ならば、山を崩して滑走路にすることが可能やったきです。崩すことが可能なら、つくることは可能。もちろん、場所をどこにするかは大きな問題でしょうが、やる気になれば可能。
上岡山を見ればわかるように、標高30mクラスの「命山」を構築するのに必要な土地は直径100mの円。そんな場所を、なんとかすれば良い訳です。
山には樹々が植えられ、普段は公園として利用できます。もちろん逃げ登りやすい導入路は作ります。山は、津波が襲う直前まで人が逃げ込めれますし、前にも書きましたが、流されて来た船などは斜面に打ち上げられ、流されてきた人が流れ着くこともあります。空港滑走路にあった命山には、そんな、流されて着いて助かったヒトの記憶も残されちょります。
国土地理院の地図では、前浜の砂丘の一番高い部分が11.2m。南国市の予想津波高の最悪が16.2m。もし、そんな津波が来たら、久枝、前浜は全滅。標高70.1mの琴平山に逃げることができん久枝、前浜、下島地区の人口を、南国市の統計で見てみました。恐ろしいことにその3地区の人口を合計すると2,017人。
このエリアに、もし、16mの津波が襲来したら。
県も色々と考え始めましたが、まず、逃げる場所、というものの候補に、「命山」も入れて欲しいです。
崩したものは、また、構築できます。