領家の桃源郷〔3280〕2012/04/08
2012年4月8日(日)よいお天気
よいお天気の日曜日。昨日は冷やかったですが、今日はだいぶマシ。お日様がぽかぽかで、お花見には絶好のお天気になりました。ちくと風が冷やいがを我慢したら。
で、今日は、あちらこちらでお花見。外で飲むがが日本一好きな高知県民は、今日も、飲みながらソバえゆうのでありました。
ここは高知市領家。高知市内では、たぶん一番棚田が美しいところ。ここへ行きとうて、朝から土電の電車に乗って伊野まで行きました。
伊野駅前で下車しまして、山の方へと走り始めます。
そして、県道33号線。この道は、伊野と旧鏡村をつなぐ山の道。車もほとんど通らない、山をクネクネ行く県道。以前、2009年1月25日に、そのルートに挑戦しちょります。前回は、かなりナメてかかっちょったので、予想外の大冒険になってしまいましたが、今回は、キツいコースであることがわかっちょってのRUN。ですきに、かなり心地良かったです。
伊野から、高知市との境界まで、ひたすらひたすら上り坂を駆け上ります。そして、高知市に入って、唐岩地区へ。この唐岩、そして領家は、昔から栄えた集落であります。鏡川の支流の行川川(なめがわがわ)の支流の領家川を遡って行った山のあります。そこには、先人が苦労して構築していった棚田があります。この界隈の田は、田植えもだいぶ遅いらしく、まだ、レンゲが咲く状態の棚田。
写真は、領家からぐるりと山をまわって、行川の方へ下って行く道から撮影したもの。何故、人類は、このような棚田をつくりあげることになったのか。それは、水を上手に利用する為。上から流れて来る水を有利に利用する為、どんどん上へ上へと農地をつくっていった結果が、この見事な棚田。上から見ると、レンゲのピンクが美しかったです。
左の上に、ちょっとだけ桜が見えます。あそこ、行ってみました。あそこの農地を管理されゆう方が整備されたという桜。見事。桜の下から眺める棚田の風景は、まるで桃源郷のよう。黄色い菜の花が、ピンクに映えて美しゅうございました。
あの桜のところから、もうちょっと鏡村方面に行きますと、この棚田の谷の奥に行き着きます。そしてそこから見えるのは、谷の遥か向こうの高知の街。そう。領家からは、高知の城下が見えたのであります。
こんな山に入って来て、山の暮らしに想いを馳せよりましたが、領家のひとたちは、高知の城下を眼下に眺めながら何百年も生活してきた、ということがわかりました。と、すると、その住民の皆さんの感覚からして、城下は、結構身近なものやったかも知れません。
水が便利に利用できる豊かな山の農地。そこに暮らし、遥かに見える高知の城下へは、たまに出かけていったでしょうか。街が見えるということは、ここに暮らす人々の感覚に、どんな影響を与えちゅうでしょうか。
やっぱし、地図やGoogleマップを見るだけでは、その土地のことは理解できません。こうやってたつくってみると、色んなことが体感でき、想像力がより一層膨らんでいくのでありました。
久々の20km超RUNは、走ることの原点を教えてくれました。