筆山から鴻森方面〔318〕2004/02/28
2004年2月28日(日)晴れ
今日は土曜日。気候に浮かれて高知市街南部の筆山を攻め登ってきました。この坂道を思い切り駆け上がりますと、心臓バクバク汗びっしょりで、とても壮快になります。景色もご覧の通りで、高知市を鳥瞰できる素晴らしい眺めです。
ここは、筆山の西側にあるサブの峰の頂。筆山山頂よりもこちらの方が眺めはいいですね。
ひまわり太郎が見つめる方角に、とんがった山がございますね。その手前に見える高知市内北西部に聳える標高300mの山が鴻森(こうのもり)。戦国時代末期、長宗我部元親と、土佐の覇権をめぐって事実上の決勝戦を戦った本山氏の武将「神森出雲(こうのもりいずも)」が守った城があったところです。
本山茂辰(もとやましげとき)は、四国山中を拠点とする本山氏の総帥で、その父茂宗などがこの土佐中心部へ進出して築いた朝倉城の本拠を置いて覇権を狙いました。長宗我部に対抗する拠点を市内各地に置きましたが、その重要なポイントとなったのが、この神森(こうのもり)。1561年に、壮絶な籠城戦の末に落城しましたが、その日の内に本山茂辰はその他の有力拠点であった石立や神田の城を引き上げて朝倉城に籠り、朝倉城籠城戦がここに始まったのでした。最終的には本山氏は四国山脈中の本山の地に引き上げ、その後長宗我部元親に滅ぼされることになったのであります。
写真でひまわり太郎が立っちゅうところからは、その舞台を一望することができます。今日は、四百数十年前に思いを馳せて来ました。