香川の山々、そして命山計画〔3177〕2011/12/27
2011年12月27日(火)晴れ
今日は午前中香川に来ちょります。ここは豊浜SA。こっから眺めますと、ご覧のように、実に香川らしい山々が望めます。このにっこりでも、香川の山については何度か書いてきました。
あの独特の姿は、四国山地とかに見られる褶曲してできた山々ではありません。千数百年前、花崗岩の上に、活動が盛んになった火山の火山灰、火山礫、その上に溶岩が流れ込みました。その上に安山岩、一番上がサヌカイトと、厚さ400mくらいの層ができて、それがあの山々の元となった訳です。風化で浸食されていく際、上部がサヌカイトでこじゃんと固く、残されたので、あのような、台地みたいな山と富士山みたいな山とが連続する不思議な姿になったということ。
香川に来る度に、あの山々の姿を眺め、大自然の営み、移ろいを体感して楽しむのでありました。
さて、山と言えば「命山」。今日の高知新聞に、南国市が、海岸近くに避難タワーを建設していく、という計画の記事が載っちょりました。そう。とにかく、一番急いで整備せんといかんがは逃げ場所でしょう。今回の東北を見ておりますと、そのことが完全に理解できます。
違和感があるのは、県は、浦戸湾出口の可動式防波堤調査に予算をつけたとかいう話。避難施設は市町村で、県や国は堤防などのインフラ、という枠組みがあるがでしょうか。もし、あるとしたら、そんな枠組み、大急ぎでとっぱらい、皆で、優先順位を決めて急がないかんところ、重要なところからやっていかんといかんがやなうですろうかね。そんなこと、今回の状況を見よったら自明ですけんど、どうしてこんなふうに進んでいくがか、わかりません。
補助が出るとは言え、自己負担が必要な市町村。市町村の財政状況によって、住民に、逃げ場所があるか無いかが決まってしまうようなことがあってはならんです、絶対。こないだうちからの防災の議論にこじゃんと違和感を感じますね。
そして「命山」。耐久性、避難の安全性、強度などに鑑みて、人工の命山を構築する、という計画はかなり優れた考え方やと思うがですが。これなら土木工事やき国とか県も関わるがかも知れませんし。こないだうちお話した、土佐山の石灰採掘事業存続にも役立つかも知れませんし。