高知の文化を守る葉牡丹〔3176〕2011/12/26
2011年12月26日(月)晴れ!
今日も良いお天気。朝は冷えますね。氷点下やったかも知れません。
クリスマスも過ぎまして、あとは慌ただしい年末を過ごし、お正月へ。夜の街にも若いモンが増えてきました。今朝4時半頃、自転車で出勤しよりましたら、街にはまだ元気な若者達。うらやましいですね、実に。
とは言え、私ひまわり太郎も、12月になってから毎晩のように飲み会。高知は、皆さんがイメージしちゅう通り、酒を飲むことにかけては日本一の執念を見せます。高知では、昼間からお酒を飲んで赤い顔をしちょっても目立ちませんし、後ろ指もさされません(ような気がします)。近年、昔みたいに日本酒のエンドレス返杯みたいな場面も減ってはきましたが、それでも、その文化は断固として残っちょります。特に、酪農家さんたちと飲む時にはその昔ながらの土佐の飲酒文化を堪能できるのでありました。
ここは高知市中心部、堺町の電車通り。堺町は、藩政期、上級武士が住む郭中のしゅっと東に隣接しちょった町人街。泉州堺の呉服商がやって来て、呉服の商いをしたことに由来する町名。お城下で、呉服商いが許可されちょったがは堺町だけ、という特権もありました。この写真のもうちょっと東に、阿波屋小路という路地がありました。ここで商いしよった豪商阿波屋忠七さんが、自宅の土地を提供して小路にすることを願い出ましたが、許可されたがは忠七さんが亡くなって14年後の宝暦3年(1753年)。江戸中期に活躍した文人画家、中山高陽さんは、その忠七さんの子息。
さてさて、この写真。ビルに挟まれた風情ある建物は「葉牡丹」さん。これほど高知らしいお店もちょっとないくらい、高知らしいお店。何故かと申しますと、営業時間は朝の11時から。オムライスとかも美味しいので、もちろん昼食に立ち寄る方もいらっしゃいますが、基本的にはここは居酒屋さん。午前中から平気でお酒が飲める居酒屋さんで、それこそ朝っぱらから繁盛しちょります。
酪農家さんの宴会は、昼からとか、まだ明るい時分から、というがが多いもんですきに、自然、ここ葉牡丹でやることが多うなります。
そう。実は今日も、夕方の4時から、ここで酪農家さんの飲み会なのでありました。高知県中部で、弊社だけに生乳を入れてくれゆう酪農家さん組合の飲み会。常連さんですき、完全にくつろいで飲めます。
ここのマスター、と申しますか大将、と申しますかおやじは、小生の高校のクラブの大先輩。トロンボーンを吹かれます。某有名私立大学K義塾大学の卒業生と気付くお客さんは、一人も居ないと思います。はい。
昼間から飲んでも後ろめたさを感じない、そんな空間を、高知の皆さんはこよなく愛します。ですきに、ひろめ市場が賑わう訳で、そういった文化を正統に、正しく継承していきゆう葉牡丹さんは、高知の宝なのであります。
さあ、今日も飲んで、明日は昼からJA土佐香美酪農部の忘年会で飲んで、そんなふうに、高知の2011年は暮れていくのでした。