霊峰梶ヶ森をたつくってきました〔3173〕2011/12/23
2011年12月23日(金)晴れたり曇ったり
北の方は大荒れの天気のようです。高知は、おだやかな冬の休日。会社はクリスマスケーキの生クリーム製造とかで大忙し。そんな中、ひまわり太郎は霊峰「梶ヶ森」をたつくりに行っちょりました。
大豊町に聳える標高1399.6mの梶ヶ森は、古くから修験道の山として、そして信仰の山として、尊崇されてきました。梶ヶ森は加持ヶ森で、加持祈祷の森。周囲の山々を睥睨する美しい霊峰。実はひまわり太郎、そんなすごい山に登ったことがなかったのでありました。
本当は、吉野川沿いの大田口辺りから登山すれば良かったがですが、登ろうと思い立ったのが今日の朝ということと、夕方6時から高知市酪農組合さんの忘年会があるのとで、7合目の「龍王の滝」近くの駐車場まで車で行きまして、そっから駆け上がりました。龍王の滝は、平成2年に「日本の滝百選」に選ばれた、蛇の伝説に彩られた美しい滝。もう、その界隈は、雪景色。まだ、6合目くらいまでは雪もありませんけんど、その龍王の滝のちょっと下辺りから積雪が増え始めます。
龍王の滝からはいくつかのコースで山頂を目指せますけんど、今日は、真名井の滝から天狗の鼻を経由する見所満載コース。ちょっと険しいですが、このコースを選んだがは大正解。しばらく駆け上がると、突然、えも言われぬ美しい滝が眼の前に現れました。真名井の滝。滝は凍りつき、凍った滝の間を冷たい水が流れ落ちてきよります。滝壺もご覧のように半分凍った状態。この厳粛にして神聖な空間を、不動明王さんが守っておりました。登山ルートは、この滝の横に、鉄製のこじゃんと急な階段をしつらえてくれちょります。ずうっとずうっと上まで。凍った滝は、とっと上から落ち込んできゆうがです。
階段が無い時代は、こっから上へは普通のヒトはよう登らんかったでしょう。修験道の聖地であることも頷けます。良いものを見させていただきました。
そして、ふうふうぜえぜえ言いもってたどりついたのが天狗の鼻。山頂と向かい合うように突き出した、絶好のビューポイント。そして山頂へ。
山頂からは、周囲のすべての山々を睥睨できます。雪を冠った四国山地。南には太平洋。南西遠くには香長平野も見張らせます。つまり、高知の平野から、梶ヶ森は見えゆうということ。それが確認できました。
山頂からちょっと下ると、梶ヶ森山荘があります。今の季節は営業しよりません。冬仕様のタイヤをはいちょったら、車で上がって来れるがですが、駐車場には一台の車もおりません。滑らんように気を付けながら、雪の積もった車道を、車を停めちゃある7合目まで駆け下りました。
車を停めて登り始める際、山から下ってきたおんちゃん登山者3人と遇いましたが、今日はそれ以外の人間には遭遇しませんでした。リスみたいな小動物には遇いましたが。
それにしても冬の梶ヶ森、たつくって良かったです。高知で、こんな美しくも幻想的、神秘的な景色が見れるとは思いませんでした。