物部川の土手から有り難い山々を眺める〔3174〕2011/12/24
2011年12月24日(土)晴れ!
今日はクリスマスイブ。昨夜のお街は、さすがにすごい人出でした。普段これっぱあヒトが出ちょったら高知の街もすごいけんどねえ、と、皆が言いよりました。私ひまわり太郎も、昨夜は遅うまで高知の街を徘徊しよりました。酪農組合さんの忘年会ですき。
さて、冬型の気圧配置ということで、高知はよう晴れちょります。今日は会社に出て来ちょりまして、しゅっと近くの物部川の土手から山の方を眺めてみました。昨日、梶ヶ森の頂上から香長平野が見えた、ということは、こちらから梶ヶ森も見えゆうということ。山の方角を眺めてみまして、てっぺんに雪を冠っちゅう高い山、となりますと、この写真中央のとっと向こう。今日は雪雲がかかっちゅう、あの高峰が、梶ヶ森でしょうか。標高1399.6m。
梶ヶ森の麓に、定福寺さんという名刹があります。行基上人が開いたとされる古いお寺さん。その奥の院は梶ヶ森にあり、そこで、19歳の弘法大師も修行したと伝えられちょります。その奥の院は、昨日ご紹介した真名井の滝から過激に急峻な崖を登っていった、その上に鎮座ましましちょります。真名井とは、清めの水といった意味で、日本各地に真名井の滝はありますね。梶ヶ森の真名井の滝は、霊峰梶ヶ森や奥の院で修行する法師の、清めの滝やったということでしょうか。
梶ヶ森へ車で上るには、JR豊永駅のところから東豊永の方に向かい、途中を右に折れて谷間を登っていきます。その谷の左側の斜面には南大王、怒田(ぬた)の集落を形成する家々が、棚田の横にへばりついちょります。谷の右側の斜面は八畝(ようね)の集落。そこに向かう途中の道の状況からみて、こんな奥にこんなにどっしこ家がある、ということにビックリします。都会のヒトが想像する以上に、山は人々の暮らしを支えてきたことがよくわかります。実は、怒田、八畝界隈には、ひまわり乳業の青汁「菜食健美」のケールを栽培して下さりゆう農家さんがどっしこいらっしゃいます。見事な棚田が斜面に形成されちょりまして、そこを利用して、ケールを栽培してうれゆう訳です。
霊峰梶ヶ森から湧き出て来る清冽な水と、山の清浄な空気に育まれた葉っぱ。それを使わしてもらいゆう、という有り難さ。山の自然に感謝。