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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

桜井跡、横堀探検隊〔3160〕2011/12/10

桜井跡、横堀探検隊

2011年12月10日(土)晴れ!

今日は結構冷やいです。この季節としては、これが普通ながでしょう。いや、普段の12月はもっと冷やいかも知れませんが。
ここは桜井。高知市史蹟「桜井跡」という説明板があります。城下、下町の、新町界隈は、ニュータウンという名称からもわかりますように、新しく開発された街。城下町が建設された頃、ここは、浦戸湾の水が入って来る潮田でした。こないだ、宝永町の海抜マイナス0.2mという表示をご紹介しましたように、0m地帯で、海の水も入り込んできちょりました。で、今の宝永町の辺りに、江ノ口川と鏡川を結ぶ堤を構築、潮田を埋め立てて新しい街をつくっていったのでありました。
しかし、そんな土地ですき、井戸の水質はこじゃんと悪かった訳です。仕方ないので、江ノ口川の上流に堰をつくり、そっから水を引いて来て飲料水にしよりました。都市を形成しつつあった高知の城下の飲料水がそれではいかがなものか、ということで、町奉行の馬詰権之助親音(もとね)さんが、近江の国から井戸掘り職人4人を呼び寄せて、土佐初の揉貫井戸を掘らせました。そうしますと、見事に清らかな水が湧きだし、その井戸の横に桜の木があったことから桜井と名付けられました。この話は、以前にも書きました。
実際の井戸の場所は、この北側、現在、道路になっちゅう場所にかありません。この桜井は、住民に多大な恩恵をもたらしたので、古来、記念碑が建てられてきました。戦災とかで破壊された後も再建され、その碑は、この左の秋葉神社さんの小さな境内に並べられちょります。
この場所は、都市計画によって曲折を経てきた土地。藩政期に、江ノ口川と鏡川をつなぐ横堀が掘られ、そこから新堀も掘られて、材木や米などの物流拠点となりました。その横堀、今、北側から道路工事が進んで来て暗渠になろうとしよります。地域の皆さんの熱心な運動で、新堀小学校のところで、道路工事は一時中断になっちょります。この桜井から南、向こう側にも、道路ができる計画。
できてしもうた道路は、もう、ハツる訳にはいかんでしょう。が、今の交通事情を見てみますと、ここの広い道路をつくる必然性はない。その向こうの、堀川を覆うちゅう駐車場をハツって、川を露出させ、今一度コアマモが繁殖し、アカメやシオマネキなどで賑わう豊かな川が高知市中心部近くに復活するのを、地元の皆さんは期待しちょります。そんな夢を見つつ、有志で、今度、この暗渠の下をボートで探検してみることになりました。江ノ口川の所から、新しい道路の下の暗渠を南進、ここへ出て、こっから駐車場の下をくぐり、美しい川が残る横堀公園の西側を抜けて電車通りの下をくぐり、かるぽーと前の広場の下を抜けて堀川へ、という計画です。夢に向けてまずは探検。これが第一歩。


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