命山計画〔3153〕2011/12/03
2011年12月3日(土)降ったり曇ったり
夜中、結構ガイに降りよりましたね。朝は雨もあがっちょりますが、今日一日は雨が降ったりしそうなお天気。
さ て、昨日、前浜に完成した津波避難タワーのことを書きました。そして、まず急がんといかんがはそういった施設の整備やと。ただ、今回の大震災の被害を検証 しよりますと、構造の弱い避難タワーは役に立たんかったようです。漁船などが流されて来て体当たりしたら耐えきれんようです。で、南国市では、鉄筋コンク リートに構造を変更したという訳です。それでも、大きい船が体当たりして来たら無理なので、山へ避難する道路を整備すべきだ、などという議論もあるようで す。
しかし。
例えばこの空港の南の久枝は、避難できる山まではあまりにも遠い。空港ビルまで逃げるにも、かなりの距離があります。やはり 近くに避難できる場所がどうしても必要。久枝から前浜、十市にかけては漁港もないので、漁船が流れて来る可能性は低いと思います。しかし、家が流されて来 て体当たり、という可能性は強いですね。かなりの強度は必要。
そこで、最適な避難施設は、ということで思うのは「命山」。何度か、このにっこりで もご紹介してきましたね。この、高知空港の滑走路がある場所に、昭和16年に取り崩されるまであった標高28.2mの室岡山。宝永南海地震の大津波の際に は、ここに逃げたヒトやここに流れ着いたヒトは助かったと記録にあります。で、「命山」「宝山」と呼ばれました。
これからの避難施設として、人工の山、「命山」をつくる、というがが一番望ましいと考えます。場所の問題等はあろうかと思いますが、山をつくり、樹々を植え、頂上部分に小屋掛けするがが、その耐久性等に鑑みてベストやないでしょうか。
久枝や前浜のような海岸近くに、命山をつくっていく。
山ですと、流れて来た船や家も、「体当たり」せずに「打ち上げられ」ます。階段が無理な方も、斜面を上ることが可能。そして、上の文章をご覧下さい。
宝永の大津波で助かったのは、命山に逃げたり「流れ着いた」ヒト達。避難タワーの壁面にはすがりつくことができませんが、山の斜面には流れ着くことができる訳です。樹々が生えちょったら地盤も固うなりますし、掴むこともできます。
命山計画を推進しましょう!