完成した前浜の避難タワー〔3152〕2011/12/02
2011年12月2日(金)曇り
一昨日、南国市の前浜に、新しい津波避難タワーが完成しました。前浜の、切戸に近い浜窪という地区。ここは、避難場所に指定されちゅう伊都多神社にも遠く、津波が襲うてきたら逃げる場所がありません。
こ の、完成した避難タワーの上は標高11.4m。伊都多さんと同じくらいでしょうか。つまりこの界隈、この高さ以上の避難場所は、まったく存在しません。 3.11を見よりますと、リアス式でもない平坦な海岸部にもとてつもない波が押し寄せちょります。素人目にも、もうちょっと高さ広さが欲しい気がします。
ちなみにこの避難所、以前から計画されちょったもの。3.11を受けて、鉄骨造りから鉄筋に変更、強度を増しました。標高5.4mの市有地に6mの施設。ですきに11.4m。
今 年4月16日のにっこりをご覧下さい。ここより東へ行った久枝の避難施設をご紹介しちょります。あそこは、周辺に高台がまったくないエリア。その避難施設 は、この前浜よりも低く小さいもの。ちょっとづつエイもんができてはきゆうにかありませんが、海岸の住民が皆さん安全に避難するにはほど遠い状況と言わざ るを得ません。
この屋上に何人避難できるでしょうか。この区域一帯に住む方がここへ逃げて来たち収容しきれんでしょうね。この、完成したばっかし の避難所、総工費は3000万円やそうです。と、いうことは、もうちょっと高く広いものを1億くらいかけて建設したとして、それを百カ所で100億円。 スーパー堤防をつくるがに比べたらやっすいモンやと思います。
早急に、とにかく急いで、市町村だけではなく国や県も率先して、そういった逃げ場所を大量につくることが必要やと思うがですが。
避難タワーと言うと、「市町村の限られた予算の中で」という論調になるがが合点が行かんですよね。これは、国も県も市町村も個々人も、皆が一緒に取り組まんといかん最優先のことやと思います。
こっ からしゅっと向こうに海が見えます。ここへ避難して、巨大津波を待ち受ける勇気があるでしょうか。この構築物の強度では、あと5m高く増築できるようにし ちゃあるそうです。「新たな防災計画の策定を待って」建て増しをするかどうか決めるそうですね。う~ん、とにかく急ぎたい!