想定の限界〔3107〕2011/10/18
2011年10月18日(火)晴れ!
良いお天気。昨日、宿毛まで行っちょりまして、夜、車でモンてきました。で、今朝は車で出勤やった訳ですが、車で朝の電車通りを走ると、ちょっと不思議な景色を見ることができます。
ここは宝永町のちょっと東。道路には、制限速度の時速40kmを示すペイント。しかし、実はここは現在、制限速度50kmなのであります。こないだまで40kmやったがですが、変更になりました。
この向こうの頭上にある交通標識には50と書かれちょりますき、正しいがは時速50kmということがわかります。
実 はこの手前の道路のペイント、これは、消した跡。昼間とか、もっと上からとか見たらわかりませんが、夜間の道路が空いちゅう時間帯にこうやって見てみる と、丁度数字の部分が光って、あたかも文字が書かれちゅうように見えるのでありました。道路に40、頭上に50、という、ちょっと混乱しそうな速度制限表 示。
この数字を消した業者さんは、夜間、こんなに見えることを想定もしちゃあせんでしょう。まあ、50km制限の所に40と描いちゅう訳で、逆やったら問題でしょうけんど、これは大勢に影響は無いと思われます。
さて、人間が考えたりやったりすることは、このように、想定をしちょらんかった結果が出て来たりします。これはこじゃんと重要な、そして絶対的な真理。
今、 浦戸湾の入り口に「直立浮上式」の防波堤を作る、というプランが急に出てきました。これで、安価に、津波の被害を抑制できたら、それはそれは良いことで しょう。ただ、これはまだ、津波で実証されたデータがない。もし、今次のような巨大津波がやって来ても、あれで機能するのか。高知大学のある先生がおっ しゃっておりましたが、あそこでもし津波のエネルギーをせき止めた場合、そのエネルギーは種崎側に向きを変えることとなって、ただでさえ大被害が予想され る種崎を壊滅させる可能性もある、ということも考えんといかんそうです。
新しい技術、アイディアには、想定できない落とし穴もある可能性がある、ということを肝に銘じる必要はあるでしょう。
今、予算を使って一番急ぐ必要があるのは、誰が考えても、避難場所をつくること。高齢者でも、5分以内に避難できる頑丈な避難施設。高知の海岸線には、それが必要な場所は、山ほどあります。
人間の想定には、限界があるがです。