8月の、冬の大三角形〔3058〕2011/08/30
2011年8月30日(火)晴れ
夜の風は、めっきり涼しゅうなりました。一時に比べると、かなり寝やすう なってきた高知市内。8月も、もう明日でおしまい。夏はもうちょっとです。明け方、東の空を見上げると、もう冬の大三角形が輝きよります。冬の大三角形 は、このにっこりひまわりでは最多ご紹介の天体。はっきりくっきりして、キレイな冬の大三角形。
ここは、五台山の北側、絶海池北岸。右端に、 RKC高知放送のテレビ塔であった鉄塔の灯りが見えます。そして正面に冬の大三角形。右下が地番明るいシリウス、その左にプロキオン。上に、オレンジ色の ベテルギウス。オリオン座も、美しゅう撮影できました。地球から見て、一番明るい恒星はもちろん太陽ですが、2番目に明るいのがあのシリウス。6番目があ のオリオン座の右下のリゲル。7番目があのプロキオンで、9番目がそのベテルギウス。明るい恒星ベストテンの中の4つが、この視野の中にある訳で、そりゃ あはっきりくっきりしちゅうはずです。
明るさはそうですが、地球から一番大きゅう見える恒星はもちろん太陽で、2番目があのベテルギウス。実際の ベテルギウスも巨大で、太陽の直径の1000倍近い直径を持つ赤色巨星。つまり、ベテルギウスを太陽の場所に置いたら、木星近くまでがベテルギウスになっ てしまう、という大きさ。しかし上には上がございまして、この視野の中でも、そのベテルギウスよりずっと大きい、太陽の2000倍以上の直径を持つ恒星が あります。おおいぬ座のVY星。見かけの明るさが明るうないもんですきに写っちょりませんが、今まで銀河系で確認された恒星の中で一番大きい星らしいで す。太陽の場所に置いたら土星の軌道までかかってしまうそうですきに、デカイ。もうまあ、超新星爆発をむかえることでしょう。
ところで最近の宇宙 論を見ると、すごいですね。この宇宙を圧倒的に占めちゅうのが暗黒物質で、また、宇宙の膨張が加速しゆうことから、暗黒エネルギーに満ちあふれちゅうとい う話もすごいですし、実は宇宙は10の何百億乗個あり、その中で、我々が生きている宇宙が、人間が生きるということに偶然適合しただけの宇宙である、とい う理論もすごいですね。高度な宇宙物理学、数学を駆使して研究を進めると、宇宙は、人類は、生物は、どんどんと哲学的になっていくようです。
昔、ギリシャの時代、数学者、科学者は哲学者でもあった、ということが今更ながら納得できてきます。