住吉大明神さんから住吉通方面を眺める〔3057〕2011/08/29
2011年8月29日(月)快晴!
良いお天気。昨日、土電電車の、文殊通という電停が、五台山、竹林寺さ んへのつながる道の電停であることを書きました。土佐電鉄の伊野線は明治41年に、そして後免線は大正14年に開通しちょります。当時、道路も整備され ず、乗り合い自動車もなかったであろう時代、電車が唯一の公共大量輸送交通手段でした。で、その電停は、いろんな場所へ行く起点となっちょったのでありま した。五台山の竹林寺さんへの最寄り電停は文殊通やった訳です。
土電の停留所名をよく見てみると、そんなことが解って来ます。例えば。
以 前にも書きましたが、住吉通という停留所があります。何故、住吉通なのかと言えば、あそこからまっすぐ南下すると船岡山という標高52mの山に突き当た り、その山の南斜面側に住吉大明神さんが鎮座ましましちゅうきです。とは言え、その船岡山はケイ石の採掘で縁側の樹々を残すのみ。内側は、完全に掘り返さ れました。その縁側にくっつくように新しい土地が造成され、そこに、現在の住吉大明神さまが遷座されちょります。昔は、かなり参拝客も遠くから訪れよった らしい住吉さん。で、その最寄りの電停が住吉通ということです。写真は、その、現在の住吉さんが鎮座する場所から北側を眺めたもの。向こうの樹々が、元船 岡山(標高52m)の北側の縁側。これをまっすぐ北へ行くと住吉通の電停。
その他、小篭通、領石通、介良通、蓮池町通、八代通などは、その地名の 場所へ行く道路が通じちゅう電停。田辺島通もそうですが、この電停は、土佐神社さんへの参拝の最寄り電停やったそうで、しなね様の時とかは、あの電停から 土佐神社まで、灯りが灯され、露天が並んで賑やかやったそうです。
大橋通は、もちろん天神大橋につながる通りで、潮江天満宮参拝の最寄り電停。 ちょっとわかりづらいのがグランド通。昔は、乗出(のりだし)という電停やったのが、鏡川の南側に市営グランドができて、グランド通。今、あそこに「市営 グランド」がある、というイメージは無いでしょう。競輪場と野球場と市営プールとテニスコート。競輪場は陸上競技場でもありますが、あそこを「市営グラン ド」とは呼びません。で、グランド通という電停名に、かなりの違和感を感じるがです。
ともあれ、電車の停留所は、その土地へ行くだけではなく、停留所で電車を降りてから、更に別の目的地を目指す、交通結節点であることから、「通」のついた停留所が多くなってきた、ということは理解できますね。朝っぱらから理屈っぽうて、申し訳ございません。