旧大峠トンネル出口〔3045〕2011/08/17
2011年8月17日(水)晴れ
今日は、仁淀川町の、旧池川へ行っちょりました。この山中に、高知では最大級のカット野菜工場があるのであります。フードプランさんという会社で、おからの出ない豆腐とか、デザート類もつくりゆう、なかなか個性的で元気のある会社。
その会社は、旧池川町の中心地からちょっと谷間に入った造成地にあります。
聞 いてみてビックリ。そこは、山と山の間の谷やったそうです。2000年、旧池川町と旧吾北村の間に、全長2928mの長い長いトンネルが開通。その時に排 出された土で谷を埋めることになり、その埋めた上が造成されて工場や住宅、ハウスの立地場所になったがやそうです。すごいですね。
池川は、仁淀川の支流沿いの狭い土地にへばりつくように家々が並ぶ街。国道439号線沿いで、西は旧吾川村、東は旧吾北村。周囲は「村」ばかりですが、その中にある旧「町」。つまり、山中ではあっても、林業等で栄え、結構人口の多い土地やったという訳です。
今 日は、整備されて広うなった国道439号線から少し離れ、旧道を通って高知へ帰りました。ビックリするような山肌に、意外とたくさんの家があるがが、土佐 の山中の奥深さを教えてくれます。古来、ヒトは、山に住んできました。道路が立派になり、便利になるがはエイがですが、皮肉なことに、便利になった頃には 住むヒトが激減していく、という日本のどこに行っても見られる構図。
さて、ここは、旧道の大峠トンネルの旧池川町、現仁淀川町側出口。昭和48年 に開通したという長さ905mのトンネル。上に書いたように、便利な新大峠トンネルができたので、この旧道は、ほとんど車も通りません。今日は突然の雨の 後で、このように霧が立ちこめちょりました。ひんやりとした空気。鬱蒼とした樹々。立ちこめる霧。車で、勇気を出してトンネルの中に進みましたが、照明が こじゃんと暗く、霧がすごいので、前がちょっとしか見えません。1km近い長さがあるので、途中で車が止まってしもうたらどうしょうか、と思うてしまいま した。こわいです、かなり。ほとんど真っ暗で見通しがききません。
昨日は、旧寒風山トンネルの中でも写真を撮ったりしてみましたが、今日の旧大峠トンネルは、とてもそんなことする余裕はありません。かなりこわかったです。もし撮影して、ヘンなものでも写っちょったりしたら、もう。
いや、それっぱあ、結構ドキドキしました。向こうの旧吾北村、現いの町側の出口が見え始めるとホッとしました。
霧がなかったらそれほどでもないかも知れませんが、この暑い夏、背筋が凍るような涼しさをお求めの方は、ぜひ、行ってみることをおすすめします。夜とかやと、すごいでしょうね。ほかの車は、まず、通りません。