寒風山隧道出口〔3044〕2011/08/16
2011年8月16日(火)晴れたり曇ったり
昨日の夜は、夜須の花火を観に行っちょりました。友人の家族 とひまわり太郎一家で。手結の海水浴場を会場にしちょりまして、露店もたくさん並び、こじゃんと賑やか。花火が始まるがは夜9時ですけんど、夕方から、皆 さん、シートを広げて夏の夜を楽しみよります。花火は20分ちょっとですが、密度も濃く、また、近いところでドカンドカンとやってくれるもんですき、なか なかの迫力でした。初めて行きましたが、こりゃあエイです。くつろいで、楽しめます。
さて、今日はお仕事で愛媛県の西条市。帰りがけは、寒風山越えの国道194号線を通ってみることにしました。
こ のルート、1999年に、今の寒風山トンネルが開通するまでは、メッソ利用されやあしませんでしたが、あのすごいトンネルができてからは高知と愛媛を結ぶ 幹線のひとつとして交通量も増えました。なんせ、自動車専用道路ではない一般道路としては、全国一の長さを誇ります。5432m。四国内では、高速道路を 含めても一番長いトンネル。寒風山というだけあって、冬場はしょっちゅう雪や凍結で通行止めになりよった道も、今では高速道路が雪で止まった際の迂回路に なっちょります。
さて、その、新しい寒風山トンネルができるまでは、昭和39年につくられた、標高1120mのところの山を抜ける寒風山隧道が ルートでした。九十九折の道。時間かかりよったですね。今、新寒風山トンネルを抜けると10分で行けるがが、旧の寒風山隧道ルートで行くと50分。そんな に違うとも思わず、ついつい、どんなになっちゅうろうかと思うて旧ルートを行ってしまい、後悔しました。
ここは、旧ルートの寒風山隧道の高知県側 出口。1000mを超えるだけありまして、気温が全然違います。ご覧のように22℃。たぶん現在の高知市内は32℃~33℃ですき、10℃以上も違うがで す。こっからくねくねと下って新寒風山トンネルのことろまで出ると、そこは25℃。それでも随分涼しいですが、違いますな、ここは。
このトンネル の高知県側は本川。そこには、かの民俗学の巨人、宮本常一さんが描いた世界がありました。「寺川夜話」は有名。険しい四国山中での人々の暮らしを生き生き と描いた文章は圧巻でした。そこに書かれた、町とは隔絶された世界も、道路の開通で随分と変化してきました。しかし、同時に住むヒトも減り、集落が消滅し ていきつつあります。このままの流れに身を任せちょってエイはずはありません。