物部河原から烏帽子山を望む〔3036〕2011/08/08
2011年8月8日(月)晴れ!
今日も朝から暑いです。ここは野市、上岡八幡宮から物部河原へ出る参道。早朝からクマゼミのワシャワシャワシャワシャがすごいです。
西の方角を撮影しました。写真中央、とっと向こうに見える尖った山が、昨日駆け上がっちょった烏帽子山。あの山では、クマゼミよりもミンミンゼミの方が優勢です。違うもんですね、同じ高知でも。
やはりあの烏帽子山はランドマーク。南嶺には、いくつかの山がありますが、遠くからこれっぱあ目立つがは烏帽子山。てっぺんにテレビ塔が屹立しちゅうがも、ランドマークになっちょります。
あの頂上には、石鎚神社さんが鎮座ましましちょります。山岳信仰、修験道信仰の山、烏帽子山。昔から神様の山として尊崇されてきたことでしょう。
烏 帽子山の西に並んで聳える柏尾山にも、熊野信仰、修験道の痕跡があるがをご存知でしょうか。今は、テレビ塔しかない、鬱蒼とした樹々に囲まれた柏尾山頂で すが、昔、大きなお寺があったとされます。てっぺん界隈に。昨日、南北朝の頃に北朝方と思われる勢力のお城があった、という話を書きましたが、そこには 元々お寺があったがにかありません。あの聳え方が、信仰を呼ぶがでしょうか。
柏尾山と烏帽子山の間を、春野の芳原と高知の神田を結ぶ往還(主要道 路)が走っちょりました。通称「芳原往還」。昨日、蛇に遭遇した辺りから春野へ下って行く道があるにかありません。近年まで、春野と高知の行き来のメイン ストリートやったと思われる往還。はるのの湯の所から治国谷方面につながる道が往還やと思いよりましたら、違うちょりました。もっと東で、烏帽子山と柏尾 山の間の谷を登っていくがやったがです。春野から抜ける途中、土佐藩の命で、製鉄のタタラ場が置かれちょったそうです。そんな痕跡も、ちくと探検してみん といけません。
往還が抜ける左右に聳える烏帽子と柏尾。霊山として、尊崇されてきたのは、そんな立地も関係しちょったがかも知れません。