津波浸水想定区域 ここまで!〔3030〕2011/08/02
2011年8月2日(火)曇っちょります
今年の夏は昨年のお日様ギラギラとは違いまして、雲が多い夏。どうなっちゅうがでしょうかね。結構蒸せます。
今、 高知新聞で「奪う波」という特集をやりよります。今回の大震災を教訓に、南海地震と津波がやって来る高知が、何をしなければならないのかを考える特集。今 朝の記事には、こないだの台風6号で破壊された、安芸市穴内の堤防の写真が載っちょりました。現在もあのままの状態で、実際に見てみると、写真よりずっと 酷い状況であることがわかります。数百メートルにわたってズタズタ。また、台風がやってきたらどうなるがか心配です。
その、メチャメチャに破壊された堤防から30m程北へ入ると、国道55号線。写真の、もうちょっと向こう界隈になります。ここで気付くのは、頭上の表示板。
こ の地点から安芸市街の東まで、国道が津波で浸水することが「想定」されちゅうそうです。「想定」は「ここまで」「End」。そう、今までは、襲うてくる津 波の規模を「想定」し、その範囲内で対策を考えてきよった訳です。しかし、今回の大震災で、「想定」は、「想定外」のことは「想定」できん、ということが はっきりとわかりました。最近は「想定外」という単語もあまりしゃべらんなりましたが、震災直後は随分と乱れ飛びましたね「想定外」。
最初に書きました通り、この向こうの、想定外の区域の堤防は破砕されちょります。この国道も、海抜数メートルしかないと思います。何故、このエリアが想定外区域になったがかは謎です。
どちらにしても、このように「ここまで」「End」という風に断定的に書かれると、このエリアから出たら安全、と思いこんでしまいます。今までは思い込んじょりました。この表示板を書いた方も、今頃後悔しゆうでしょうね。
自然の猛威は、どれだけの規模でやってくるのか想像できません。大切なのは、先入観を除去するということ。この表示板も、すぐに除去すべきかも知れません。