目の前のことと未来のこと〔3011〕2011/07/14
2011年7月14日(木)晴れ
今朝は高知。昨日の最終で帰ってきました。被災地で、色んな話を聴き、色んな場所を見て、本当に短い時間でしたが、色んなことを感じました。
仙 台の海沿い地域の話では、津波は、広い幹線道路を走る、というのもその一つ。電柱とかをなぎ倒しながら、ものすごいスピードで広い道路を走るそうです。そ して、海沿いの道路の問題。仙台から福島にかけては、海と山の間に広い平野が広がります。沿岸部に津波が押し寄せてきた場合、逃げる場所がない。そこで皆 さん車で逃げようとする訳ですが、その沿岸部の道路が、あのとき、渋滞になったそうです。そして、渋滞になっちゅう車の列を、津波があっという間に押し流 していきました。色んなことが想定外でした。
ここは、今朝の南国市前浜。右手の道路は、久枝から三里、桂浜の方へ抜ける広い道路。逃げ場所の無い ヒトたちは、車で、この道路を走って逃げるかも知れません。が、渋滞するかも知れません。そう言えば、あの震災の時、浦戸湾内の十津から市内に向かう道路 が渋滞した、という話も聞きました。そしてこの道路は、物部川の河口部から西向いて走る道路。津波が、この道路沿いに流れていくがかも知れません。
さ て、高知では、今、夏を迎え、田園が稔りの季節を迎えようとしよります。しかし、被災地では、津波を冠った畑地がそのまま荒れ地のようになり、いまだに瓦 礫が散らばっている状態。泥をかぶった、濃いネズミ色の景色。これが復興していくのに、どれだけの時間と労力が必要なのか、想像もできません。そして、南 相馬まで行くと、農業が元通りになることは、少なくとも数十年は、ないと思われます。
国道6号線を南下していくと、相馬市から南相馬市にかけてく らいから車の通行量が極端に減ります。立ち入り禁止で途中で行き止まりになっちゅうきでしょう。目立つのは災害復興の大きなダンプカーばかり。そんな状態 で、道路沿いのお店も、南相馬になると、開けちゅうお店が激減。松永牛乳さんから南へちょっと行くと、もう、開いたお店はありません。
立ち入り禁 止のエリアの入り口には警察。そして、その手前で、なんとコンビニが営業しよりました。おそば屋さんも。置いてある商品は少なかったですが、ビックリしま した。立ち入り禁止エリアで働く皆さんの需要があるがかも知れません。皆、頑張っておられます。現地では、皆、頑張っておられます。目の前のことを、ちゃ んとやっていく為と、未来をちゃんとしていく為と、同時進行で、頑張っておられます。