実ってないので頭を垂れてない稲穂かな〔2990〕2011/06/23
2011年6月23日(木)晴れちょります
今日も朝から暑い高知。湿度が高く、靄がたちこめる中、ギラギラ太陽が肌を刺します。
今、東京へ向かう飛行機の中でこのにっこりを書きよります。東京も暑いにかありません。予報を見ると31℃。上着を持って行くがをやめました。業界の寄り合いで、知ったメンバーばっかしですき、許いてもらいましょう。
さて、ここは今朝の高須。昔、湿田やった所が圃場整理され、広い田圃がきれいに広がります。遠く、介良富士と鉢伏山が霞んで見えます。そして、稲はこんな状況。
高知は極早稲の本場。新米をどれっぱあ早う出せるかで勝負するお百姓さんが多いのであります。ですきに、まだ6月ですけんど、早い田んぼでは稲穂が立ち始めました。昨日までの雨に濡れて美しく屹立しちょります。
この向こう、介良から稲生にかけての地区が、二期作発祥の地とも言われちょります。そして近年、二期作を利用した飼料稲の社会実験が行われゆうのもその地区。輸入穀物との価格差は圧倒的で、なかなか国産の畜産飼料が普及するには努力が必要でしょうけんど、ちょっとづつ、しまかに、継続的に、です。
あの右手の鉢伏山の南側で石灰が掘られ、焼かれてきました。藩政期からです。高知で、石灰が、農業の肥料として活用されるようになったがも、稲生が始まり。その近所で二期作が始まった、というがも偶然やないがやないろうか、ということを、前にも書きました。
今、稲生の石灰は、農業関連に使われたり、自動車の内装パネルの練り込みに使われたり、工業材料に使われたり、我々の想像をはるかに超えた利用のされ方で世界中に販売されよります。
さて、これから東京。さっき、東北で震度5弱の地震があったりして、まだまだ厳しい状況が続く東日本。気温が上がっても節電でクーラーがメッソ効かされちゃあせんでしょう。人類の我慢が試されよります。それぞれが、できることをちょっとづつ、しまかに、継続的に。