夏至のカミキリムシ〔2989〕2011/06/22
2011年6月22日(水)晴れ!
昨日の午後から晴れてきまして、暑うなっちょります。湿度も高いですね。夏です。今日は夏至ですき。
夏至の朝、川面や田んぼの上に靄がかかっちょりました。急に気温が高くなり、水蒸気が沸き上がってきゆうがにかありません。夜明け前はなかなか幻想的でございましたね。
朝の内、車に乗ってみると、フロントガラスにカミキリムシ。可愛らしかったので撮影してみました。これ、こじゃんと一般的なゴマダラカミキリですよね。あたりかしこにいらっしゃいます。朝のこの周辺。カエル、カミキリなどの生き物に溢れ、そしてヤマモモが赤い実をつけまくっちょります。ヤマモモはまたご紹介しますが、とにかく季節は夏にまっしぐら。
向こう側に見える田んぼの稲はもう70cmくらいに伸び、穂をつけ始めちょります。7月には稲刈りですき。
カミキリムシで思い出すのが、福岡伸一先生の「ルリボシカミキリの青」。「生物と無生物の間」がベストセラーになったがで有名で、今年になって高知にお呼びし、講演会をやってもらいました。ひろめ市場をご案内したら「高知は大丈夫」と、喜んじょりました。
「生きる」とはどういうことかを独特の視点で述べられ、「動的平衡」で有名な福岡先生のエッセイ集「ルリボシカミキリの青」は、なかなか面白い本。あの、どんな画家でもだすことのできない、ルリボシカミキリの美しい青は、福岡先生が学者を目指すきっかけを与えた青でもあるそうです。
あの青は、青い色素でできちゅうと考えそうですが、違うそうです。あの甲殻が、微妙な光の反射とかを醸し出して実現した奇跡の色。人間が再現することは決してできない色。生命科学がどれだけ進んでも、生き物の不思議は、人類が模倣できるものでは絶対にない、というのが福岡先生の主張です。
このどこにでも居るカミキリムシを眺めても、生命の不思議がこじゃんとつまっちゅうことがよくわかります。