小郡駅は新山口駅〔2988〕2011/06/21
2011年6月21日(火)曇っちょります
てな訳で今朝は山口県。ここは新山口駅前。こちらが新幹線口で、反対側に在来線の駅。ここは交通結節点ということで、夥しい線路が並び、広大な駅になっちょります。新山口駅と言われましても、みょうにピンと来ません。そう。ここは小郡駅でした。いつの間に新山口駅という名称に変わっちょったがでしょうか。
小郡駅ができたがは明治33年。山陽本線はもとより、津和野方面への山口線や瀬戸内海方面への宇部線などの拠点駅で、新幹線も通り、乗降客も多い結節点、小郡駅。萩へも、こっからバスに乗って行くがが便利にかありません。
山陽新幹線が博多まで開通したがは1975年。その際、国鉄から、「新山口駅」にしてはどうか、と言われましたが地元は拒否。当たり前ですな。
しかし、平成の大合併で小郡町が山口市に合併されることが決まっちょった2003年、遂に新山口駅に改称したそうです。
2003年、のぞみが、この駅に停車するようになりました。それと引き換えに新山口に改称することをJRが迫った、という説もありますが、ホントやったらとんでもないことですね。
2003年の改称では、開業当時とは状況が変化しちょったとはいえ、やはり反対運動もあったみたいです。しかし、小郡駅は小郡町民だけのものではない、という意見もあって、新山口駅になったとか。
この辺の感覚、センスの問題は、お互いに理解することが絶対できん問題ながでしょうか。どうぢゃちかまん、深く考えずにその日その日を暮らしゆう人々には、地名にこだわる、ということの意味は決してわからんがやと思います。地名、ことばの持つ力に気付くことはないがでしょう。
写真は新山口駅前の種田山頭火さんの像。種田山頭火さん、昭和7年から13年まで小郡に住み、家を「其中庵」と呼んで充実した生活を送ったそうです。台座には、
まったく雲がない笠をぬぎ 山頭火
と刻まれちょります。地名にもことばにも、説明できんような力がありますね。