外から日本を想う〔2963〕2011/05/27
2011年5月27日(金)雲の上
帰って来ました。もうまあ成田。乗って来た飛行機はスカンジナビア航空で、乗客のほとんどは日本人。今、原発の関係で、日本へやってくる外国人さんは激減しちゅうみたいです。
飛行機機内の椅子には、ご覧のようにそれぞれディスプレイがついちょります。映画が見れたりゲームができたり。そして、現在の飛行状況も見れます。色んな角度から、色んな表示がなされる訳ですが、飛行機の進行方向に向こうての地図も時折表示されます。
で、 今、ハバロフスクから日本に向けて日本海を渡りよりまして、こんな地図が表示されました。この角度から日本を見ることは少ないので、ちょっと新鮮。大陸側 の皆さんからイメージする日本の印象は、こんな感じながかも知れません。こうやって見ると、日本海側は海を渡ってしゅっと。太古の昔、大陸と日本海側は密 接に結びついちょったことが、この地図を見ると理解できます。
そして、大陸に対して徐々に独立性を高めていくに従い、防御に優れたあちら側、つまり瀬戸内海や太平洋側に、政治の中心が移っていった様もよく判ります。視点を変えれば、見えてくる景色は全然違います。
今 回、久々にヨーロッパに行きまして、日本人と西洋人の考え方の違いも体感できました。また、都市づくりの考え方、公共交通のありかたなどなど、勉強になる ことも多かったです。ヨーロッパが国際標準である、などと言うつもりはありませんし、公共マナーなど、日本人の優れた面も多々実感できます。
た だ、やはり参考にしたかったのは、古いもの、ホンモノを大切にし、自然と共棲していく考え方。これは、考えさせられます。安易な観光振興策ではなく、昔か らあるホントのモノ、すごいモノを守り、ブラッシュアップし、見せるということにこだわることの「凄さ」。そして、海上や広大な畑にずらり並んだ風力発電 など、自然エネルギー、環境に対する取り組み、考え方は、経済効果一辺倒の日本には、見習うべきものが多いですね。
これから高知へイニまして、いつもの生活が始まります。海外のこういった体験は、想いでとしてだけでなく、これからの仕事、人生に活かしていかんといかん、と思いました。旅行から帰った瞬間にはいっつも思うがですけんど。