鏡川橋の満月〔296〕2004/02/06
2004年2月6日(金)快晴
今朝は本当によく晴れ渡り、冷え込みも厳しく爽やかな朝になりました。昨日は、高知市内でも少しだけ小雪がパラつき、山間部では積雪もあったようです。スキーへ行きたい!
さて、今朝も引き締まる大気のなか鏡川を遡行、鏡川橋まで走ってきました。5時にスタートした頃は真っ暗ですが、家へ帰って来る6時半くらいには東の空が明るくなってくるようになりました。季節は着実に春へと向かいよります。
写真は、鏡川橋の上に輝く満月。きれいでしょ?
澄み切った空に美しく輝く満月のお蔭で、いつもは暗い堤防の路が今朝は明るかったです。満月の下の明かりは鏡川橋の照明。その下の川に反射しちゅうがが判りますか?
鏡川橋がこの場所に最初に架けられたのは明治27年(1894年)のこと。当時の最高土木技術をもって作られた木造橋であったと言われちょります。高知から、松山へ抜ける幹線国道の橋として架けられたんですね。当時は(今も結構そうか?)陸の孤島と言われた高知県。険しい四国山脈に遮られ、京阪神への主要ルートはもっぱら船でした。そこで、当時の田辺県令が起案し、高知市から愛媛の松山へ抜ける新道を開削することになった訳です。この橋に路面電車の軌道橋が架かったのが明治41年。高知~伊野線の開通に合わせて竣工しました。
明治27年2月25日、この橋の完成を祝う渡橋式が執り行われ、花火、餅ばわし、踊り、さらには競馬まで余興として行われたと、当時の新聞が伝えちゅうそうです。当時としては大事件やったがですね。