畑山にあった中水力発電所〔2937〕2011/05/01
2011年5月1日(日)雨のち曇り
連休で、高知市内にも、観光客さんがたくさんやって来ちょります。賑やかでエイです。ひまわり太郎は、朝、安芸まで汽車で行って、そこから安芸市が運営する安芸元気バスというちんまいバスに乗って昨日の栃ノ木のちょっと奥で降車、安芸川沿いに畑山までたつくりに行っちょりました。安芸川河口から約20kmに位置する、山間の集落畑山は、古い歴史を持っちょります。盆地上に開けた畑山は、中世、安芸北部から美良布、大栃にかけての広いエリアの中心地でした。安芸氏の一族、畑山氏が、1288年に安芸氏から分家したがはわかっちょります。
その後、長宗我部氏に攻められるまで、ここ畑山に城を築いて勢力を持っちょったそうです。盆地とはいえ、そんなに広い訳ではありません。現在の様子を見て、ここがそんなに広いエリアの中心地やったとは、なかなか想像できません。
走ってきた安芸川、畑山川沿いの道は、小雨ぱらつくマイナスイオンたっぷりの道。川は昨日からの雨で水量を増しちょりまして、大きな音をたてよります。
そして、畑山集落の北の川沿いに、こんなモダンな建物が建っちょります。朽ちかけた吊り橋を渡らんと、あの建物に行けません。この建物は、旧畑山水力発電書。こないだうちから小水力発電の話をしよりますが、ここは、立派な水力発電所やった訳です。建物右手に流れ込みゆう谷川が見えますでしょうか。あの谷のとっと上に堰をつくり、そっからこの真上まで水を引いて、ここまで一気に落として発電しよったがにかありません。こわいこわい吊り橋を渡って、建物の裏にまわってみますと、その大きな管が山の上からあの建物につながってきちょりました。落差は60mくらい。
この発電所は大正14年につくられたそうです。こんな水力発電所が、あちこちにありました。これで電気がまかなわれよった時代があったがです。これからの日本のエネルギーを考える大きなヒントになりそうです。
今日は、畑山温泉で、土佐ジローの親子丼を食べて、元気バスに乗ってモンて来ました。畑山、エイところです。