鏡川にあった中水力発電所とウナギ〔2938〕2011/05/02
2011年5月2日(月)晴れ
昨日、畑山の水力発電所跡をご紹介しましたので、今朝は、早朝から鏡川の水力発電所跡へ行ってみることにしました。宗安寺から遡上していきますと、行川への分岐があります。そこの西岸、川に一番近いせんばい道を行きますと。河原に畠が広がるこの場所にでます。今朝は、おんちゃんがひっとり、このようなスタイルで居りました。手に持っちゅうのは、この前で獲れたばっかしの天然ウナギ。下の容れ物の中では、こんなウナギが数匹と大きなナマズがニョロニョロ動きよりました。
「今朝はちくと小さめやけんど、ここでも結構ふといがが獲れるぜよ」と。おっしゃっておりました。天然ウナギは、肉が柔らこうてうまいそうです。
さて、この向こうを鏡川が流れよりまして、その向こうに、以前、発電所跡の建物が見えよりました。おんちゃんに尋ねてみましたら、「そうそう、あそこに発電所があったけんど、木が大きゅうなって見えんなったねえ。」とのことでした。左上に白いものが見えますが、あれが、鏡村役場方面へ行く道路のガードレール。2007年5月26日のにっこりで、あそこから撮影した発電所跡の建物をご紹介しちょります。あの頃は、まだ、こちらからでも建物跡が見えよりました。おんちゃんの話では、ガードレール右側のこんもりした木々の部分に導管があり、あの数十メートル上に引いてきた水を落として発電しよったそうです。昨日の畑山水力発電所と似いちょります。同じような時期に、同じような構造と目的でつくられたがかも知れません。エネルギー消費が今よりずっと少ない時代、このような発電所で、社会の電力はまかなわれよりました。
これからすべきことは、小さい社会にしていってエネルギーをできるだけ使わんようにしていくことと、自然エネルギーを利用してエネルギーの地産地消をやっていくこと。
さすがにこの中のナマズは発電せんでしょうが、人間は、自然とともに生きていくのが一番幸せということを、この大きなウナギを見よって実感します。