雪の大豊インターとコケコッコー〔2823〕2011/01/07
2011年1月7日(金)山は雪でした
今日は早朝から、高知自動車道経由で松山。四国山地は、昨日からの雪でこんな感じ。ここは大豊のインターの所ですが、愛媛との県境界隈まで、かなり雪が降り積もっちょりました。
しかし、県境を越えると積雪も少なくなり、松山自動車道方面は全然雪の気配もありません。今回の雪は、どうやら、高知県大豊町を中心に降っちゅうにかありません。
昭和30年、東豊永村、西豊永村、大杉村、天坪村が合併して大豊村になりました。
翌年、上穴内、樫ノ谷、北滝本、繁藤、角茂谷の一部が分離されて土佐山田町に編入となり、残りが大豊町となったのであります。大杉の「大」と豊永の「豊」でしょうかね。
大豊町は広く、深うございます。北東部の山間に「岩原」という集落がありまして、そこのお正月の風習のことが、今朝の高知新聞に載っちょりましたね。中でも、昭和の頃まであったという「コケコッコー」の風習は面白かったです。
正月二日の夜、隣家の主人が突然やって来て、ちくと一緒に飲んだ後、「ほんなら寝るきに」というて、隣部屋に敷かれた布団に入るそうです。10分後、その家の主人が「コケコッコー」と叫ぶと、布団から起き出してふすまを開け、「おはようございます」とやるそうです。「泊まり初め」というらしいです。で、隣家の主人が帰ると、今度はその逆をやりに行くとか。なかなか興味深い風習ですな。
弊社の総務部長は、その岩原出身。訊いてみましたが、その家では、コケコッコーはやりやあせんかったそうですが、他の「門あけ」とかはやりよって、お正月はホントに忙しかったそうです。近所と往き来して大量のお餅とかのお正月料理を食べ合うがは、その分量が半端ぢゃあなく、苦しかったそうです。
今でも、氏神様の岩原神社への初詣に行く際には、お参りを終えるまで誰とも口をきいてはいかんそうですね。なるほど。
この、雪深い大豊町には、昔ながらの生活、風習がどっしこ残されちょります。