鷲尾山頂、自然、玉島、神功皇后〔2819〕2011/01/03
2011年1月3日(月)晴れ!
新年3日目。今日も良う晴れちょります。元旦は城ヶ森山頂、昨日は高見山頂やったですきに、今日は鷲尾山頂にしてみました。
箱根駅伝のゴールまで観た後、鏡川沿いから筆山、高見山を経由して標高307mの鷲尾山頂まで一気に駆け上がってきました。午後の遅い時間になったので、山頂には一組のご夫婦がいらっしゃっただけ。静かに海を眺めれました。
駅伝は、自分の限界に挑戦する姿、そして熱い気持ちが溢れ出る姿を見れるので、人気があるがでしょうね。自分を振り返って、ホントに全力を尽くしゆうか問いかけてみる機会になります。
正月に観るががエイですね。その高揚した気分をそのまま抱えて山を駆け上がると、かなり早うに走れるのでありました。
さて、眼下に見えるは浦戸湾。真ん中にぽっかり浮かぶ玉島が美しゅうございます。そして浦戸湾の向こうに太平洋。この、南嶺一の眺望を誇る鷲尾山頂からは、室戸岬、そして広大な太平洋が見渡せます。昨日も書きましたが、この美しい自然を守るがは我々の絶対的な義務でございますね。この太平洋の向こうに羽ばたく仕事をしていきたい、と思うと同時にこの自然を守らんといかん、と思うことは、人間として自然な感情やと思うがです。
この鷲尾山へ北から登ってくる道は、今か細い杉の木がたくさんで、薄暗い、下草の少ない道になっちょります。昔、ひまわり太郎が登って来よった40年前、確か、この着た斜面は低い雑木林で、見晴らしの良い道やったと記憶しちょります。その後杉が植林され、そして手入れもされんようになって下草の少ない薄暗い山になってしもうたがにかありません。難しいですね、大自然とお付き合いしていくがは。
さて、あの玉島には、神功皇后の伝説があります。土佐へ巡幸して来た際に、あの島に立ち寄り、そこで鶏の卵に似いた白い石を拾うたそうです。で、それが、神様がくれた白真珠であるとしたそうですね。それが「玉島」という島名の由来とか。神功皇后の息子の応神天皇は、卵から生まれた伝説に彩られちょりますので、その卵伝説と関わりがあるがかも知れません。朝倉神社もそうですが、応神天皇のお母さん、神功皇后にまつわるお話が、土佐には何故か多いがです。こんな、古代には僻遠の地やったと思われがちな土佐に、そんな伝説が多いのは、当時結構中央政権との関わりが深かったことを示しちゅうと思います。
鷲尾山頂、色んなことを考えさせてくれる絶景です。