物部川の日の出を見ながら、偉大な人物について考える〔2820〕2011/01/04
2011年1月4日(火)快晴!
今朝も良いお天気。今日から仕事始めの方も多いと思います。高知は、そんな日にふさわしい、爽やかに晴れ上がった気分の良いお天気。
ここは、ひまわり乳業本社、南国工場の東側。物部川の土手の上から、新年4日目の日の出を眺めるひまわり太郎でございます。対岸野市の向こうから、川面にその光を反射させながら美しく昇る朝日。眼下には、昔、鏡川とも呼ばれた清流物部川。
一昨日のにっこりに書いた、山崎圭二さんの著書「人間周期率」には、この物部川のことも書かれちょります。
物部川については、上流のダムに大量の土砂が流れ込んで堆積し、ちょっとの雨でもしゅっと濁ってしもうて、しばらく濁りが引くことのない、悲しい河になってしもうちゅう、という話を、このにっこりでもビッシリ書いてきました。山崎さんは、とっと昔にその問題点に気付き、20 年前に出版された「人間周期率」に書いて人類に警告しちょります。
「川は、かつては、珠玉のように美しく、今、その面影は消えて。水は白くにごり、澄むことなく、鮎は、その香気を失い、水泳は禁止され、夏の日も、森閑として、子等の姿をむることは稀である。」と書いた後、「白濁した水をみている人達は、酸素との接触を絶たれたダムの溜水が、川の汚染の最大の原因であることを知っている。」と続けます。
そしてダムの撤廃を訴え、それにかかる費用と、それによって産み出される人類の価値を比較し、「収支報告」という科学者らしい視点で合理的に説明しちゅうががすごいです。それも、心に響く美しい散文で。高知にはすごい人物が居りました。我々は、その後に続かんといかんと思いました。