箱根駅伝を聴きながらRUN、高見山頂から〔2818〕2011/01/02
2011年1月2日(日)良いお天気のお正月
お正月恒例、「箱根駅伝をラジオで聴きながらRUN」。今年 2日目は、鏡川沿いから潮江天満宮をお参りしちょいて筆山、高見山を攻め登ってきました。一気に高見山頂まで駆け上がると、心臓バクバクでお正月らしく心地良いのであります。箱根駅伝を聴きながら走るがは、こじゃんとモチベーションが高まります。
山頂から五台山方面を眺めてみました。いかがでしょうか、この絶景。ひまわり太郎の正面に五台山、その向こうに介良三山が望めます。眼下に潮江の住宅街が広がりますが、ここはしばらく前までは田んぼばかりの農村地帯でした。どんどんと風景が変わっていく潮江地区。
その向こうに美しい浦戸湾。
浦戸湾で思い出すのが、山崎技研創業者の山崎圭二さん。内燃機関の特許をたくさんもつ、こじゃんと独創的で優秀な技術者で、戦後、山崎技研を設立しました。その山崎さん、地球や自然に対して熱い熱い想いを持ち、あの公害黙認の高度成長の時代に、地球環境を守ることの大切さを訴え続けちょりました。今からは考えられんことですが、あの当時、経済成長を妨げる、ということで運動は黙殺され、多くのヒトに見向かれもしませんでした。昭和46年、遂に、あの真っ黒い強烈な異臭のする西日本一汚いといわれたドブ川、江の口川の汚染源であった誘致企業「高知パルプ」のマンホールに生コンを流し込んだ「高知生コン事件」を起こします。
当時の論調は「とんでもない!」というものやったと思いますが、今になってみれば、その思慮深さ、先見の明などが、評価されるところです。
その山崎さん、江の口川などの浦戸湾に流れ込む河川をキレイにし、生き物が浦戸湾に戻ってくることを切望し、行動し、「浦戸湾を守る会」なるものを設立しました。山崎さんが亡くなった今でも、その活動は続いちょります。
その山崎さんが書いた「人間周期律」という本があります。これには、散文の形式で、地球への愛や人間と自然の関係など、ものすごいことが書かれちゅうがです。40年前に、こんなことを考えちょった人物が高知に居ったとは。驚愕に値します。
技術者の視点で、科学的な比喩を用い、人類に警告しちゅうこの「人間周期律」を、今年は、なんとか今一度世に出したい、と思いよります。
この、美しい浦戸湾の風景を眺めながら、そんなことも考えました。おだやかなお正月です。