吽の表情〔2792〕2010/12/07
2010年12月7日(火)ちくと雲が多いです
暖かい朝。10℃は超えちゅうでしょう。空には雲が広がっちょります。
昨日、上岡八幡宮の狛犬「阿」をご紹介しましたので、不公平がないように今朝は「吽」。ご覧のように、歯を食いしばるように閉じちょります。唇は開けちょりますね。昨日書きましたように、「阿吽」の語源はサンスクリット語とのこと。
日本語の50音も、「あ」で始まって「ん」で終わりますきにほぼ一緒。どういてでしょうか。
日本では、「いろは」が主として使われよったがはご承知の通りですけんど、室町時代から、現在の50音の体系が構築されちょったようです。意外と古いですな。原型はもっともっと昔からあった訳で、どうやらやっぱしサンスクリット語の影響を受けちゅうにかあらんがです。なるほど。ですきに、日本に「阿吽」を対にする風習が古くからあるがもわかるような気がします。なるほど。
で、阿吽と言えば「阿吽の呼吸」。息がぴったり合うちゅうことを言いますが、似いたような言い回しに「ツーと言えばカー」があります。「阿吽」は何となくその語源が想像できますが、これの語源は想像つきませんな。興味深いのでネットで調べてみますれば、まあ、色んな説が出てきました。江戸っ子の会話からきたものであるとか、明治から大正にかけての漢語ブームで、芸人が「通過の仲」というのを使うて流行らせたとか、まあ、とにかく色々あります。この辺がネットの面白い便利なところでもあり、不便なところでもありますな。
こないだ図書館のお話を書きましたが、ネットで流れる情報も、そのほとんどが、何らかの文献を出典としちょって、それ以外は想像妄想ガセネタの類と言うたちカマンと思います。今の状況として。
ということで、これから電子書籍も増える、便利な時代になりますが、まだまだ重要な情報は本の中に入っちょりますので、紙ベースの図書館の重要性が薄れていくことは無いです、絶対に。ネット社会であるが故に、大量の情報が垂れ流しになっちゅうが故に、益々、本を読んで情報のさびわけを行う能力や知識を身に付けることが重要になって来た気がします。もちろん電子書籍への対応も重要になってくることは間違いないですけんど。