進化する図書館と進化しない図書館〔2790〕2010/12/05
2010年12月5日(日)快晴!
ここは日曜朝の追手筋。日曜市が準備を始めちょります。観光客さんは、街路市ということで朝市と思い込み、トウからやって来る方もいらっしゃいますが、7時過ぎに行っても、まだ準備しゆうお店が多いのでご注意ください。
ここは追手前小学校北東の交差点。これをまっすぐ向こうに行くと高知城の追手門。写真中央の街路樹の向こう側に追手前小学校の校舎がちょっとだけ写っちょります。その左手に運動場のある空間が。
今、高知県と高知市で、県立図書館と市民図書館をいっしょの建物につくろう、という話が急遽持ち上がり、検討されよります。
それで思う事。
確かに役割が違うとか、組織をどうするとか、色んな議論はあります。しかし、一番重要なのは、どんな図書館をつくりたいかという「理念」。こないだも書きましたが、図書館とは「理念」であり「ネットワーク」であり「システム」であり「機能」ながです。そして、ニッポンの図書館も、どんどんと進化しよります。
鳥取県立図書館とかを見ればしゅっとわかります。図書館は子供の「教育」と大人の「生涯教育」である、というのは、現代の図書館のほんの一面しか捉えちゃあせんということを。それを教育行政や、自治体トップの方々が認識せんと、結局、今の図書館の延長線のものしかできず、ハッキリ申し上げて全国最低レベルのものの延長線上のものしかできん、ということながです。社会の発展、ビジネスの発展、雇用の増加、教育水準の向上、文化度の向上などなど、これからの高知をつくりあげていく重要なツール、ネットワークをつくるせっかくのチャンスながですけんど。
ですきに、まずは「理念」。しかしそんなことを言いゆう時間が無い、と言われます。しかしこれが一番需要。今までの延長線上でカマンやか、というがか、世間に取り残されんように役立つ進化型図書館をつくろう、というがか。
鳥取は、高知と同じようにお金が無いなか、進化型図書館に投資しました。今も進化しつづけちょります。何に力を注ぐべきか、という考え方の問題ですね。
この場所に建設すると、ご覧の通り、日曜日は車の出入りが大変ですし、そもそも駐車場をほとんどカマエれれません。その話を、県外有名進化型図書館長さんにお話しましたら、「論外です」と、鼻で笑われました。