高知の婚礼といちむじん〔2762〕2010/11/07
2010年11月7日(日)小雨
高知の婚礼をご存知でしょうか。昔から、三日三晩飲みつづける地域のお祭りであったような高知の婚礼。その風習の延長線上で、高知の大きい婚礼は、どっしこヒトを集めて大宴会をやるようになっちょりました、少なくとも数年前まで。最近は、少ない人数(数十人)で近しいヒトだけご招待してやるがが本流で、数百人呼ぶような高知流の婚礼も少のうなってきました。
が、今日は450人の大宴会大婚礼というがに久々に出席してきました。
いやあ、これもやっぱし高知の文化ですな。県外から来られたお客さんはかなりビックリするでしょうけんど、これが高知の婚礼。とはいえ、ひまわり太郎が子供の頃はこれほどの大人数会場もなかったし、もうちょっとこぢんまりしちょりました。当時は自宅で、ひたすら吞み続ける婚礼が多かったですきに。
で、この高知流大宴会婚礼の特徴は、スピーチなど、ヒトに聴いてもらわんといかんイベントは乾杯の前に全部やってしまいます。乾杯後は、誰っちゃあ話を聴かんなるきですね。今日もそうでした。
乾杯後は、お色直しで新郎新婦が入場しようが退場しようが、そんなことには関係なく杯の交換が始まり、ほとんど立食パーティになってしまいます。自分の席に座ることなく、ひたすら知人やお客さんとの杯のエンドレスな交換。この写真ではわかりづらいと思いますが、450名の皆さん、殆ど立ったままで飲みたくりよります。で、手前のステージ上の二人は、高知出身のギターデュオ、いちむじん。NHKの大河ドラマ龍馬伝で、ドラマ終了後の史跡案内とかのバックで流れゆう音楽に、このいちむじんの演奏が使われよりました。こじゃんと上手なギターデュオ。しかし、一部の、このデュオがいちむじんであると気付いたお客さん以外は、この目の前の吞み続けるおんちゃん達も含めて、吞んでしゃべっての喧噪が繰り広げられよりました。これが今の高知の生きた文化なのでありました。いちむじんさんは高知出身ですきに、こんな状況も予想しちょったでしょうし、メッソ戸惑うちゅうようにもありませんでした。さすが高知県人。県外のアーティストやったらこうはいかんかったでしょうね。高知の文化恐るべし。。