赤岡弁天座の吉田東洋〔2743〕2010/10/19
2010年10月19日(火)曇っちょります
ここは今朝の香南市赤岡。旧赤岡町の市街地の中にある、絵金蔵と弁天座。右手が絵金蔵。高知県民なら誰でもご存じの、幕末期に活躍した絵師、金蔵の、あの独特のおどろおどろしい芝居絵などを展示しちゃあります。
元々は狩野派の正統派絵師で、土佐藩家老の桐間家(加賀野井家ーあの加賀野井団地の山の持ち主)のご用絵師になる訳ですが、贋作事件に巻き込まれてお城下追放、絵師としての将来を失いました。
で、ここ赤岡に住み、請われるままに芝居絵とか、絵馬とかを書きましたが、その数々の作品が、こじゃんと有名になってしまいました。あのまま桐間家のご用絵師やったら、これほど素晴らしい個性的作品群を書くことになっちゃあせんかった訳で、人生何がどうなってどうなるやら。
さて、今日の本題は左手の建物、弁天座。この芝居小屋は、回り舞台とかを備えた、昔ながらの雰囲気をもつ芝居小屋。いや、まだ行ったことは無いがですけんど。
実はこの弁手座で、今月30日の土曜日夜、田中みん(さんずいに民)さんの舞踊があるのであります。ご存じでしょうか、ひまわり太郎が今年一番はまってしもうた役者さん、田中みんさん。そう。龍馬伝の前半で、あの吉田東洋さんの役をやり、圧倒的な存在感を醸しだしちょったあの方。実は舞踊家ながですね。
あしは天才ぢゃき。何をしたちエイがぢゃ!
もうえい!下がれ!
は、マイブームとなり、飲みに行っちゃあこのフレーズを使いよりました。以前にも書きましたが、あれっぱあ吉田東洋さんの人物を直裁に表現した台詞もなく、それを演じた田中みんさんもタイチャナモンです。ひまわり太郎の周辺では、龍馬伝前半では一番の役者さんやったということで、意見が統一されちょります。
その田中みんさん、10月30日にここ赤岡弁天座で公演し、あとは桂浜、県立美術館でも演ります。が、有料公演はここだっけで、しかも雰囲気満点の芝居小屋で、向かいには絵金蔵。こりゃあちくと楽しみですな。