雑草に 自転車取られて あっぽろけ〔2737〕2010/10/13
2010年10月13日(水)曇っちょります
曇っちょりますが、みょうに蒸せるお天気。クーラーをつけて仕事をしゆう方も多いがぢゃあないでしょうか。車も、皆さんエアコンをかけちょります。
さて、昨年建てた本社社屋の裏手に農道が走っちょりまして、その北側にNTTドコモさんの鉄塔が立っちょります。社屋の方からそちらを眺めますと、この夏の間に生い茂った草が。そして、その雑草畑の中に、特にこんもりとなっちゅう箇所があります。メッソ気にもしちょりませんでしたが。
で、今日、近寄ってみるとこんな感じ。そう、雑草に絡め取られた自転車やったのであります。
昨年6月、ここへ引っ越して来た際に高知から持ってきた自転車でしょう。長距離向きでもないので、使うこともなく農道脇に放置しちょったら、この夏の間にこんなになっちょったという訳です。近寄ってみんと自転車とはわかりませんな。
江戸時代中期の俳人、加賀千代女に、
朝顔に つるべ取られて もらい水
という風流な俳諧があります。それにならうと、
雑草に 自転車取られて あっぽろけ
てな感じでしょうか。もう、こうなってしまうと、いくところまでいってしまえ、という思いになりますな。この自転車は草に捧げましょう。
ところで、手前のピンク色の花は犬蓼(いぬたで)でしょう。植物に「犬」がつくと、どうやら、食用に不適なものが多いようです。蓼は、「蓼食う虫も好きずき」とか言われるように、食用には向かんとされちょります。しかしひまわり太郎は食べました。
学生時代所属しちょった野草を食べるサークルでは、毒草でなければタブーはありません。蓼であろうが何であろうが、とにかく食べたことのないようなものを採取して食べてみるがが喜びやったのでありました。で、蓼の味、残念なことに忘れてしまいました。いや、ちゃんと料理にしたがは覚えちょります。味は、たぶん調味料でごまかして美味しく食べたがやなかっつろうかと思います。結構イケたので、蓼食う虫も、なかなかエイもん食いゆうぢゃいか、と思うたがを覚えちょります。