三宝山鳥瞰、東京の鳥瞰写真〔2724〕2010/09/30
2010年9月30日(木)小雨模様
てな訳で今朝は高知。昨日、JALの飛行機で快適にモンてきちょります。
ここは野市。小雨の中、三宝山を見上げてみました。左手の立派な建物は普通の民家で、その向こうの森は、何度かご紹介しちゅう野々宮神社。社地を巡って争いがあり、その顛末を氏子さんたちが石碑に刻んで後世に伝えろうとしちゅうお宮さん。源平合戦の頃、頼朝挙兵に呼応して土佐で兵を挙げた源希義さんに合流するべく、夜須七郎さんが夜須からここまで兵を率いてきて、希義さんが平家方に討たれた報を聞き、こっから引き返したという伝説つきのお宮さん。
さてさて、昨日の飛行機は、北西から進入してくるコースで高知空港へ着陸しました。ひまわり太郎が飛行機に乗ると、たいがいの場合、南東の海側から着陸するケースが多いがですけんど、昨日は反対の陸地の方から。この場合、香南市界隈から北上、ぐるっと左回りで着陸態勢にはいる訳ですが、その、飛行機の窓からの景色がなかなか素敵です。あの三宝山を、斜め上方、かなり近い所から見下ろす感じで通りますきに、あの山が香長平野のなかでどのように聳えちゅうがか、一目でわかります。また、ビッシリご紹介しゆう、内側がくり抜かれてしもうちゅう船岡山も、その真上のひっくい所を通過しますので、状況がよくわかります。上空から鳥瞰する、ということは、地面で色々と想像するがにくらべて圧倒的に状況把握に便利です。
鳥瞰と言えば、一昨日、芝の地下鉄の連絡道で、明治中頃に撮影された、新橋駅、東京駅、増上寺、愛宕山、浜離宮などなどが写った上空からの写真が掲示されちゅうがを見つけました。まだ竹芝桟橋も築地もなく、東京タワー界隈は広い森になっちゅう鳥瞰写真。当時、最先端テクノロジーやったと思われる熱気球からの撮影らしいですが、ホントに貴重な写真。写した当時は、別に後世に残そうとか考えず、当時の「現在」の街の姿を上空から撮影してみたかっただけでしょうけんど、今となってはとてつもなく貴重な写真。
今、普通に生活しよったりするなかでの景色や民俗、風俗は、誰かがその気になって記録し、残していかんと、忘れ去られ、散逸していってしまうかも知れません。あの、気球からの写真、後世に残そうなどと考えて撮られたもんぢゃあない訳で、あんなもの、ほとんど残っちゃあせんでしょう。鳥瞰写真、今の姿をその気になって残していくがもかなり大切ながかも知れんですな。