高知市吉井の彼岸花とチョウチョ〔2713〕2010/09/19
2010年9月19日(日)晴れちょります!
今日は久々に鏡川を遡上し、朝倉神社をお参りしてから更に遡上、支流の行川川(なめがわがわーがわがわと重なるがが不思議な名前の川)沿いに遡上してから、吉井という集落に駆け上がり、兼光地蔵さんの鎮座する針原から旧鏡村役場の方へと下ってくるコースをたつくってきました。やっぱし山はエイですね。以前にもご紹介しましたが、昔から、集落は結構、山の高い所に点在しちょりまして、それが小さい道路でつながっちょります。そんなコースをたつくるがはこじゃんと面白いのであります。
が、今日は、朝倉神社のことをご紹介するつもりでした。こないだ、斉明天皇の御陵と思しき遺跡が確認された、てな報道がありまして、高知の朝倉神社も、その斉明天皇さんがやって来たという伝説に彩られちゅうきです。しかし考えてみますれば、ほんのちょっと昔まで、亡くなった方の墓所は亡くなった場所に近い所にしつらえられるがが当たり前でした。龍馬さんなんかもそうですよね。ご遺体を運ぶことにこじゃんと無理があったきでしょう。斉明天皇さんは百済救援に向かう途中の九州で亡くなったとされちょりますが、そのお墓が近畿にあるというがは、かなり異例に見えるがですけんどいかがなもんでしょうかね。と、いった議論を繰り広げる予定やったがですけんど、かなり急峻な斜面に展開される高地性集落、吉井地区の急坂を駆け上がりよって、こんな写真が撮れましたもんで、急遽、こちらをご紹介することにしました。
チョウチョの種類には全然詳しゅうないがですが、これ、クロアゲハでしょうか。かなり立派な、存在感のある姿で、彼岸花の蜜を吸いよりました。そういえばもうお彼岸ですが、今年の彼岸花はちくと遅いような気がします。あんまし暑いので、まだお彼岸やと思うちゃあせんがかも知れません。まだ莟状態の彼岸花が多いですが、この花はキレイに咲いちょりました。夏の濃い緑と、秋めいてきた青い空をバックに、赤い彼岸花と黒いチョウチョ。なかなか絵になっちょりました。
近寄って観察すると、蜜を吸う様子がハッキリと見えます。長い口を伸ばして器用に吸いよりました。
ここ吉井集落は、通りすがりに寄るような場所ぢゃあございませんので、余所者が通ることは滅多に無いと思います。そんな静かな山の、美しい風景。こんな出会いがありますきに、山をたつくるがはやめれんがです。